タヒんたばーちゃんをふと思い出した。料理上手のお昼寝好きなばーちゃん。まるまるっとぽちゃり体型のばーちゃん。……何も返せないままお別れした日を忘れない。
じいじからの突然の電話で、家に走って向かったそこには、泡を吹いて指も真っ黒になり始めているばーちゃん。「おらはどうしたらいい…?」冷静を保ちながらいつも通りだったじいじだけど、あの目は一生忘れないだろうな。そこでバチンッてスイッチ入ったのは覚えてて、そのあとは本当、自分でもびっくりするくらい動けた。救急車を呼びながら、じいじに病院行く準備お願いして、心肺蘇生して……
一命は取り留めたけど、でも、もういつお別れになってもって言われた時、足に一瞬力が入らなくなったけど、お母さんやおばさん、じいじがいっちゃんしんどいって思うと、自分の感情に全部蓋をして泣いてる妹の手を引いて自販機でお小遣いからジュースを買って乾杯ごっこしてた。
ばーちゃん。会いたい。ごはん食べたい。いつもみたいに台所で作業しながら振り返って「おや、いらっしゃい」って言ってよ。