お話の詳細
メンタルヘルス
コーヒー豆_レベル._アイコン.アキノオヒサマ
5日前
発達障害を疑っているが…
自分の性格や行動についていくつか困りごとを感じており、発達障害や人格傾向について相談したいと考えています。 ケアレスミスが多く、注意力も散漫です。掃除も子供の頃から苦手で、人が話しているときも他のことを考えてしまうことがあります。 発達障害の可能性を疑い、10年ほど前にメンタルクリニックに相談したことがありますが、「そんな感じはしませんね」と一蹴されました。 それでも、同年代の友人と比べて明らかに物事の理解速度が遅いと感じることがあり不安です。 SNSを見ていても、こういう人はADHD、こういう人はASD…といったものに大体当てはまっています。 こういうものは誰にでも当てはまる事を大げさに書いているだけという認識と、でも昔からやっぱり私は周りと比べておかしかった…と思考が行ったり来たりしています。 やはり長年真人間に擬態して生きているような感覚で過ごしていましたし、もうこの思考に決着をつけたく再度メンタルクリニックに相談したい気持ちはありますが、またまともに取り合ってもらえないのではないかという怖さもあります。 学生の頃の通信簿が診断に必要だと聞いたことがありますが、実家とは疎遠で入手は難しいです。絶対に必要なのでしょうか。 また、発達障害だけでなく、人格傾向(愛着障害や回避性人格傾向など)も自分にはあるのではないかと疑っています。 これらは病気ではないと思いますが、病院に通う意味はあるのでしょうか。
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
4日前
発達障害や人格傾向についてのご質問
#メンタルヘルス #発達障害 #発達特性 #性格
アキノオヒサマさん、こんにちは。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。いくつかご質問がありましたので、答えられる範囲でお答えさせて頂きたいと思います。
[今回の悩み]
ご自分の性格や行動についてお困りごとを感じ、発達障害や人格傾向について疑問を抱えていらっしゃるという、アキノオヒサマさん。子どもの頃から片付けが苦手で、注意力も散漫だったり、集中して人の話を聞けないようなことがあったりするのですね。ネット上での情報を見るとADHDやASDに当てはまる部分があり、自分は周りとは何か違うのではないかという感覚を持っていらっしゃるとのこと。以前メンタルクリニックでは発達障害について取り合ってもらえなかった経験があるため再度の受診に怖さがあり、病気ではないのに通院する意味はあるのだろうかという疑問もお持ちのようです。
[悩みの原因・分析]
注意力の散漫さや集中保持の困難があり、掃除が苦手で理解速度が遅い。確かに投稿内容を拝見すると発達障害と思われるような特性がいくつか挙がっていますが、おっしゃる通りこれらは程度の差こそあれ誰にでも当てはまってしまうものです。心配になると余計気になって、どんどん当てはまってしまったりもしますよね。ですので発達障害かどうかというのは、詳細な聞き取りと発達検査等の精査をしないと、正確に判断することはできません。人とは違うのではないかというもやもやした気持ちに区切りをつけるため、再度の受診を検討されているのですね。コメントを通じ、少しでも何かお役に立てる情報があれば幸いです。
[やってみましょう!]
10年程前に発達障害かどうか気になってメンタルクリニックに相談したところ、「そんな感じはしない」と取り合ってもらえなかったとのこと。色々と考えた上で勇気を出して相談に行ったのに、まともに聞いてもらえなかったというのはとても辛い経験だったと思います。その後、再度病院へ行くのに怖さがあるというのも自然な感情です。病院によっては発達障害を扱っていない所というのもありますので、受診の際にはホームページや電話での問い合わせで確認をしておくと良いかと思います。医師の診察のみで心理士が在籍していない場合、発達検査や心理検査を実施することが難しいですので、そういった検査をする場合には心理士が在籍しているクリニックを選ぶと良いかもしれません。また、発達検査・心理検査の案内がホームページにあるかどうかも見ておくと良いのではないでしょうか。 発達検査の診断の際には、通常医師や心理士による幼少期を含めた詳しい聞き取りと、発達検査をしていく形が多いかと思います。学生の頃の通信簿は科目による成績の違いに加え、先生からの授業態度や普段の様子についてのコメントが参考になる場合もあるのですが、どこの病院でも必須な訳ではありません。その辺りもご不安であれば事前に電話で問い合わせをしておくと良いかもしれません。 人格傾向というのは確かに性格の一部で病名という訳ではないのですが、そういった傾向によって人間関係に支障が生じていたり、ご自身が辛い思いをしている場合には、病院でも相談が可能です。人格的な部分が要因でうつっぽくなっていたり身体症状が出ていたりする場合には、治療対象となります。人格傾向にしても発達障害にしても、ご本人がお困りごとを感じ、辛いと感じていたら病院で相談することは可能です。医師への相談で対処法を考えたり、カウンセリングで根本的な部分を振り返って整理したりといったことが役に立つ場合があります。
発達的な特性は治すというよりも、自分でよく理解してうまく付き合っていくことが大切です。ご自身の発達特性との付き合い方や、普段の生活で気を付けることについて相談したいという場合には、是非カウンセリングもご利用ください。また、人格傾向については幼少期からの家族関係や、環境的要素が関係している場合も多いです。その辺りをカウンセリングでしっかりと振り返り、自分自身と向き合って考えてみることによって、心の負担を軽減できることもあります。機会がありましたらオンラインでのカウンセリングも是非ご検討ください。アキノオヒサマさんの抱えている疑問や心のモヤモヤを、少しでも減らしていくことができますように、応援しています。どうぞご無理のないようにお過ごしください。