死にたい気持ちが溢れてくると、どうしても薬をたくさん飲んで気を紛らわせてしまうという、たこらいすさん。それ以外に気を紛らわせる方法が見当たらず、やめたくてもやめられない状況にいらっしゃるようです。体にも心にも負担がかかるし、危険な行動ですので、できることなら他の方法でなんとかしたいですよね。

唐突に死にたい気持ちが溢れてしまう、とのことですが、ODしてしまう時にはいつも何かきっかけのようなものはあるのでしょうか。家族関係や、その他の人間関係、仕事や学業など、ストレスを感じる場面は毎日たくさんあると思います。ストレスフルな日々の中で死にたい気持ちはあるものの、なんとかその場を乗り切って生き延びるための手段として、ODが機能してしまっているのかもしれませんね。癖になっている行動をすぐにやめるのは難しいですが、少しずつ他の方法で落ち着けることができないか、試してみても良いと思います。

◎きっかけ・トリガーとなる出来事から距離を置く ODしてしまう直前に取っていた行動や場所には、何か共通点があるでしょうか。その時の気持ちはどんなものでしょう。落ち着いた時に振り返ってみて、記録をしてみても良いかもしれません。もし特定の場所や人、出来事が思い当たるようであれば、まずはそこから一旦距離を置き、なるべくその状況にならないようにするというのも一つの方法です。 ◎「トレジャーボックス」の活用 気持ちが溢れてきてしまった時、今は薬を飲むことが一番の切り替え方法になってしまっているのですよね。お気に入りの箱や何か可愛い入れ物を用意して、その中に自分の大切な宝物や思い出の品・写真等を入れておき、不安が高くなった時にその中から一つ一つ眺めてみて気持ちを落ち着かせるという方法があります。次はどのアイテムで落ち着こうかな、とイメージしてみるのも効果的です。宝物を集めてしまっておくという作業も気分転換になって楽しいかもしれません。良かったら試してみてくださいね。 ◎薬の管理を家族に任せる 手の届く場所に薬があると、どうしても手っ取り早く気を紛らわせようとしてすぐ使ってしまいます。取りに行くハードルを物理的に上げると、探している間に少し気持ちが冷静になるということもあります。一緒に住んでいるご家族に協力してもらって、薬の管理をお願いしてみても良いのではないでしょうか。その代わりに今まで薬を置いてあった場所に刺激の強いグミや飴等を置いておいて、代わりに口に入れるというのも良いかもしれません。 ◎気持ちを言語化する 不安やストレスが高まって死にたい気持ちになるようでしたら、その気持ちを言葉にして誰かに伝えてみることも大切です。そうなった時にすぐに話せる相手を見つけてぶつけるというのはなかなか難しいですので、普段から相談できる人、話せる人を作っておくのが良いかと思います。もし今学生さんだったらスクールカウンセラーの先生や、養護の先生など、話せそうな相手を探してみてくださいね。カウンセリングを利用するというのも一つの方法です。人に話す中で、自分はこんな気持ちだったんだな、こんなことが辛かったんだなということに改めて気付くこともできます。

カウンセリングでは、自分の気持ちを話す中で頭の中が整理され、今後の対処法や自分の行動との付き合い方について一緒に考えていくことができます。死にたい気持ちやODへの対処法について、きちんと向き合って考えてみたいというお気持ちがありましたら、是非カウンセリングの利用も検討してみてください。たこらいすさんの心身の負担が減り、心穏やかな毎日を過ごしていくことができますように、応援しています。