幻聴があったり緊張が高かったりして、仕事中に困ってしまう行動が出ているというやしゃにめさん。一人で話してしまう、涙が出てくる、自分の行動を覚えていない等のお困り事があるようです。自分ではどうすることもできず、対処法を聞きたいとのことでした。

極度に緊張していると、頭の中が真っ白になってしまって自分の行動を覚えていなかったり、思っていることと話していることが違ってしまったりということは誰にでも起こります。ですが幻聴がひどかったり、あまりにも緊張が高くて日常生活にも支障が出てしまったりするようでしたら、専門的なサポートが必要な場合もあります。今できる対処法や相談先について、いくつか考えてみたいと思います。

◎職場と家での行動を比較してみる 仕事をしている時に幻聴や緊張感が出てきてしまうとのことですが、お家でリラックスしている時はどうでしょうか。一緒に住んでいらっしゃるご家族がいらしたら、普段の様子について聞いてみても良いかもしれません。もし不安な行動が職場のみで出ている場合には、仕事の負荷がかかっていて職場でのストレスが高い状態と思われます。場合によってはお休みが必要という可能性もありますので、人事や職場の上司の方に相談してみても良いかもしれません。家でも幻聴があって一人で話していたり、周りから見て不安な行動が出ている場合には、何かしらの精神的な疾患が隠れているというケースもあります。その場合にもやはり専門的な治療が必要となってきますので、一度病院を受診してみると安心かと思います。 ◎話す前に一旦頭の中で言葉を整理する 緊張が高くなっていると、どうしてもうまくしゃべれなかったり、思っていることと出てくる言葉が違ってしまったりということがあります。話をする時にまず頭の中でこれから話す内容を整理し、落ち着いて一つ一つ話をしてみると良いかもしれません。喋り出す前に、一旦深呼吸をして一呼吸置くだけでも少し気持ちを落ち着けることができます。焦らずに、少しずつ思っていることを伝えられる練習をしていけると良いですね。 ◎産業医に相談してみる 仕事上での不安な症状について、産業医の人がいたら相談してみてはいかがでしょうか。産業医は職場の環境調整、例えば配置換えや仕事内容・仕事量の調整について一緒に考えてくれます。もし今の仕事の負荷が多い場合にはやしゃにめさんに合った働き方について助言してくれると思いますし、より専門的な治療が必要と判断すれば、病院を紹介してくれる場合もあります。不安に思っていることがあったら、身近な専門家にまずは相談してみるというのも一つの方法かと思います。 ◎精神科・心療内科での相談 会社に産業医がいなかったり、社内で相談に行くハードルが高かったりする場合には、どこか専門的な病院で相談に行ってみるというのも選択肢の一つです。幻聴の内容や聞こえ方にもよりますが、もしかしたら統合失調症や妄想性障害等の精神的な疾患が隠れていて、初期の症状という可能性もあります。その場合には早いうちから治療を始めることにより、症状もずいぶんと回復し、仕事にも早期に復帰することができます。ご不安な症状があるようでしたら、なるべく早めに受診をされると良いかと思います。

自分の行動を覚えていなかったり、思っていることをうまく相手に伝えられなかったりしたら、とても不安になってしまいますよね。幻聴については医療機関での治療が必要にはなってきますが、それ以外の人間関係や職場でのお困り事等について、カウンセリングでお話をするというのも、ストレスの軽減に役に立ちます。毎日の生活で困ってしまうことが多いな、と感じたら、是非カウンセリングの利用もご検討ください。 やしゃにめさんの不安が少しずつでも和らぎ、心穏やかな毎日が送れるようになることをお祈りしております。