何が辛いか分からないのに、なぜか苦しく、死んでしまいたいとまで思ってしまう。そんなお気持ちを投稿してくださったChinnerinaさんは、仕事も適正量で周りの人も優しくしてくれているのに、無気力で体が重く、過眠のような症状もあるのですね。自分でも原因が分からないと、なかなか対処もできずしんどい日々かと思います。

仕事も人間関係も特にこれといって負担を感じている訳ではないのに、何も手がつかなくて体が重い。原因を探るのが難しいとのことですが、もしかしたら今は考えることにさえエネルギーを使うことができないほど、心が疲れている状態なのかもしれません。それは生活上の何らかのストレスや、過去に経験した何かしらのトラウマ的な出来事があるからかもしれません。投稿からは原因が分からないですが、無気力で心が疲れている状態だとしたら、やはり一番はしっかり休息を取ることです。

原因が分からないというのに訳も分からず薬ばかり増えていってしまったら、不安な気持ちになるのも当然です。ですがやはり消えてしまいたい程のうつっぽい気持ちや無気力感が続いているようでしたら、エネルギーが減っていてお休みが必要な状態と思われますので、十分に休息を取ってほしい所です。ただ、やみくもにお休みと言われてもどうしたら良いか分からないですよね。どのようにして心の充電をためていくことができるでしょうか、いくつか考えてみたいと思います。 ◎気持ちを言語化してみる 現在の人間関係や仕事関係では特に大きなストレスと感じることはないようですが、知らず知らずのうちに心に負荷がかかっていて、限界を迎えていたということも良く起こります。自分の気持ちに気付くことが苦手で、ついつい無理し過ぎてしまう、周りに合わせることばかり考えて、自分のことは後回しにしてしまう。そんな人は、気付いたら心が疲弊しきっていて無気力になってしまうということもあります。Chinnerinaさんももしかしたら、周りに気遣いながら目の前のやるべきことに集中してきた結果、自分の気持ちがどこかに置き去りになってしまった状態なのかもしれません。そんな時にはゆっくりと時間をかけて気持ちを言語化し、自分に向き合う時間も大切です。職場でメンタルヘルス相談やカウンセラー制度が利用できたらそういった場所を活用してみるのも良いと思いますし、まずは身近に相談できそうなお友達とおしゃべりをしてみるというのもでも良いかと思います。話していくうちに、今まで気付かなかった心の重荷に気付くことができるかもしれませんよ。 ◎無心になって取り組める作業をしてみる 心が疲れている時は、ただ何もせずぼーっとして過ごす時間も大切です。でも、手持ち無沙汰になってしまうという時には塗り絵や編み物等、あまり考え過ぎずに続けられるような作業に集中してみるというのも良いかと思います。今は大人用の塗り絵なども売っていますし、自分の心と向き合うには曼荼羅の塗り絵等もおすすめです。言葉を使って誰かとしゃべることが今は負担が大きいと感じるようでしたら、そうやって静かに時間を過ごして自分自身を見つめてみるというのも良いかもしれません。そして、自分の塗った色や出来上がった作品を眺めてみて、どう感じたか、その感覚をしっかりと味わってみてくださいね。何か新しい気付きが生まれる可能性もありますよ。 ◎日常と離れた時間を作ってみる 家と職場の往復で変わらない日常を送っているということでしたら、時には思い切って違う場所に出かけて気分転換をしてみるというのも良い方法です。短時間でしたら行ってみたかったカフェやレストランに行ってみるというのでも良いですし、日帰り旅行で少し遠出をしてみるというのも良いですね。自分の体調とよく相談の上ではありますが、できる範囲で行けそうな場所について考えてみるだけでも、日常から少し離れて気分を変えることができます。もし良かったら、行ってみたい場所等についてイメージだけでもしてみてくださいね。

気持ちを言語化して改めて自分自身を振り返ってみるには、カウンセリングがとても役に立ちます。言葉でのやり取りに負担が大きかったり、何を話したら良いか分からなかったりする場合には、描画を使って非言語的なやり取りをしながら内面を探っていく方法もあります。描画には、無意識的な部分が反映されやすいので、非言語的な手法を使ったカウンセリングで今まで気付かなかった自分の一面に気付けるということもあります。興味がありましたら、是非お声かけくださいね。急に気温が下がり、寒くなってくるこの季節には、訳も分からず不安定になってしまうという人も多いです。どうぞお身体を大切に、自分を労わりながら過ごしてくださいね。