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キャリア・就職
コーヒー豆_レベル._アイコン.大きなコジカ
1ヶ月前
正しい働き方、仕事との向き合い方とは?
自分自身がしんどくなるような生き方を自ら選んでしまっている...。そんな風に感じるようになってきました。仕事、家庭、そして趣味すらも楽しめていない、そんな感じがしています。趣味においてもそういう考え方をして、「楽しめない状況」を自ら作ってしまっているような気がします。 小さな頃の話で言えば、例えば小学校や中学校で、 ⚫︎初めて習う授業 ⚫︎初めて経験する体育競技 ⚫︎初めての部活動 ⚫︎初めての委員会活動等々... 同級生みんなで同時に「初めて」でスタートした場合、私はひとりだけ理解が遅れたり、そもそも筋力や運動神経が劣っていて付いていけなかったり、ひとりだけ初っ端から遅れをとり、最後尾から「追いかける」みたいな展開ばかりでした。 私の中では、何をやっても自分は「追いかける立場」になるので、そうなると、力を出し惜しみするとか、余力を残すとか、そんな余裕のある選択肢は一切無くなります。「ひとりだけ理解できずに遅れる」や「他のみんなについていけない」というのは、別に謙遜しているわけでもなければ、控えめに表現しているわけでもなく、ほぼ事実です。 当然ながら、仕事においては、ひとりだけ理解できないとか、ついていけないとか、では済まされないので、とにかく全力で必死にやるしかないのですが、入社以来27年間、そのやり方一辺倒でやってきた結果、先月から休職に入ることとなってしまいました。会社や産業医から勧められて休職に入るなんてことは前例もなく、私もそんな展開になるとは思っていなかったですし、自分はまだまだやれると思っていたのですが、実際、過労による睡眠障害、自律神経障害、そして持病の片頭痛の悪化などの症状もあったことから、ずっと拒み続けてきた休職を受け入れることを決め、今も休んでいます。 ずっと仕事に行き続けることで、せめて「仕事感」みたいなものを養って、せめて現場のことを把握している存在であろうと思っていましたが、それすら無くなった50歳超の自分は、これから何を武器に働いていけば良いのだろうと考えてしまいます。今となっては、その「仕事感」や「現場の把握」も、そもそも大した武器でもなく、「すがる」ほどのものでもなかったのかなとも思えるのですが、じゃあどうあるべきだったのか?と言われても答えられません。 家庭での私の役割は働いてくることであり、仕事を頑張らずして家庭に居場所は無いとも思っています。家庭、仕事、趣味、健康...これらのバランスも(どんなバランスが良いものなのかも)よくわからなくなりました。 という、とにかく何が正しいのかもわからなくなりましたので、思うがままに、ここに書かせていただきました。他の方の意見や助言が聞けると幸いです。
コンプレックスストレス不眠症頭痛身体症状幻覚
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
1ヶ月前
危機は人生の転換期。今は自分を見つめる時期なのかもしれません。
#中年の危機 #ユング #ストレス #メンタルヘルス
大きなコジカさん、こんにちは。カウンセラーの滝です。いよいよ休職というところまで、体調が悪化されていたのですね。大きなコジカさんにとっては、大変難しい決断だったことと思います。
[今回の悩み]
昔から周りを追いかける立場になることが多く、なんとか追いつこうと様々な場面で努力を続けてこられた大きなコジカさん。仕事でもとにかく必死に、がむしゃらに頑張り続けてきて、家庭での役割もそうやって仕事を頑張ることだと信じ、今までやってこられたようです。ですが最近色々な身体症状が出現し始め、ずっと拒んできた休職という選択をするに至ったのですね。以前コメントをした時から少し時間が経っていましたので、その後どうされたかとても気になっていました。体調面の悪化は心配なところですが、最近の様子が分かって安心いたしました。
[悩みの原因・分析]
とにかく必死に仕事を頑張ることで自分を保っていた部分がある大きなコジカさんですので、休職に至るまでには大きな葛藤があったことと想像できます。これしかないと思っていたものを手放す怖さは、相当なものだったのではないでしょうか。ましてや何十年も続けてきたことですから、ぽっかりと時間が空いた今、これまでの自分は何だったのかとアイデンティティが崩壊するような痛みを味わっているのかもしれません。アイデンティティクライシスや、アイデンティティの喪失といった言葉が当てはまるような状態とも言えます。
[やってみましょう!]
今回の投稿を拝見し、ユングの「中年の危機」という言葉を思い出しました。スイスの心理学者であるユングは、人生の後半に差し掛かる中年期には、体力の衰えや環境の変化等による不安や葛藤が増大し、心理的危機が訪れるという理論を提唱しました。実際にユングも長い間この中年の危機に苦しんだと言われています。「すがる」ようにがむしゃらに続けてきた仕事という場を一旦離れ、何が正しいのかも何が楽しいのかも分からなくなっている大きなコジカさんは今、ユングの言うところの中年の危機の状態にあるのかもしれません。 危機、と聞くとネガティブなイメージに捉えられがちですが、実はユングの提唱した中年の危機という概念はあまり否定的な言葉ではありません。危機は転換期でもあり、今まで自分の中にあった価値観や目標を再定義し、より自分らしく生きていくための充電期間ともなり得るのです。ちなみにユングはこの過程を、どろどろに溶けて全て壊れた状態から金を作る錬金術に似ていると表現し、心の成長や変容のプロセスに例えました。 今まで自分を支えていたもの、信じてきたものを手放すというのはとても恐怖だと思います。でも、せっかく葛藤を経て手に入れた休養期間。後ろ向きな考えに囚われることなく、少しでも前向きに過ごしたいですよね。その中で新しい価値観を少しずつ手に入れ、もう少し軽やかに考えられるようになったり、ネガティブな面も含めて自分自身を受け入れられるようになったりできるかもしれません。周りに追いつくため、家族のため、居場所の確保のため…。そういった気持ちを一旦横に置いた上で、大きなコジカさんご自身が今やってみたいことや心惹かれることはどんなことでしょう。同じ楽器の演奏でも、全く違うジャンルのものに挑戦してみるというのでも良いかもしれませんし、違うコミュニティに参加してみるというのも良いかもしれません。もしくは全然別の、ちょっとやってみたいかな、ちょっと好きだなと思うものを始めてみるというのも良いかと思います。自分自身がしんどくなるような生き方を自ら選んでいるのだとしたら、自分の力でもう少し楽に生きられる道を選択していくことも十分可能なはずです。少しずつ、そんな道を見つけていけたら良いですね。
急にユングなど持ち出して、読みにくい文章になってしまったかもしれません。もし気になる理論などありましたら、そういったものを本屋さんでぱらぱらと見てみるというのも、案外心の整理に役立つことがあります。色々と考え過ぎてしまう方にとっては、理論というのは時に状況を理解し、前に進む助けとなるものです。そして、一人でぐるぐると考え過ぎてしまって辛い時や、気持ちを整理したい時など、必要がありましたら是非またお声かけください。カウンセリングというのはなかなか一回で全てが劇的に変わるものでもないですが、人は誰かに理解され、受け入れられることで、自分自身を受け入れていくことができたり本来の自分の気持ちに気付けたりします。大きなコジカさんのこれからの人生を応援しています。どうぞご無理のないようにしてください。