相手の発した言葉の裏や背景を考え過ぎてしまうという、投稿者さん。周りからはもうちょっと軽く考えるようにアドバイスされるものの、どうしても色々と考えてしまうクセがついており、なかなかそれができずにいらっしゃるのですね。

「メンタルが疲れやすい人は、頭の中での一人喋りが多い人」という言葉を聞いたことがあります。起きた出来事を自分の中で振り返って反省会を開いたり、相手の言葉の意味をあらゆる方向から分析してしまったり。日常生活で頭を働かせる場面が多いと脳が休む時間がなくて疲れてしまうし、ついつい不安やネガティブな感情が出てきてしまったりしますよね。あまり考え過ぎることなく、軽やかに前向きに生きていけたら、それだけでもう少し楽になれるのではないかと思ってしまいます。

投稿者さんは言葉の裏にあるものや背景を考え過ぎてしまうとのことですが、逆に言えばそれは相手の立場をよく理解して、今起きている出来事の背景までもきちんと考えることのできる思慮深い人という捉え方もできます。きっと日常生活でもあなたのその思慮深さや相手の立場に立てる思いやりの深さに、救われている人もたくさんいるのではないでしょうか。自分の特徴を後ろ向きに捉えるのではなく、是非ポジティブな面にも目を向けてあげてほしいなと思います。 相手の言葉の裏や背景を考え過ぎてしまうクセがついてしまっている場合、それを全て止めるというのはなかなか難しいことです。でも、とりあえず考えるのは一回と決めて、あとは今の自分の状態や気持ちに集中してみましょう。自分がどう感じるか、何を思ったかという「今ここ」に一旦焦点をずらしてみます。そうすると、相手に伝えるべき自分の言葉がよりスムーズに見つかるかもしれません。 会話場面だけでなく、普段の生活でも起きた出来事や人の言った言葉についてあれこれと考えを巡らせてしんどくなってしまう時には、何か他に集中できるタスクを与えてあげるというのも有効です。ゲームや楽器の演奏など、集中して取り組める何かがあると考える時間を減らせるかもしれませんね。ゲームの内容もクイズ系やロールプレイングだとまた頭の中が忙しくなってしまう可能性があるので、パズルや組み立て系など、視覚的な刺激で淡々と取り組めるようなものの方が考え過ぎを防げるのではないでしょうか。 また、普段の会話でどうしても考える時間が長くなってしまって返事が遅くなるという場合には、無理にすぐに返事をしようとしてもその自分の発言に対してまた後で後悔したり反省してしまったりしがちです。仲の良い友達には前もって「自分の中で考えをまとめるのに時間がかかるから、少し会話のテンポが遅くなる時があるかも」と一言断っておくというのも一つの方法です。自分の心地の良いペースで会話ができると良いですね。

頭の中で考え過ぎてしまう方はどうしてもストレスを抱え込みがちで、対人関係でも気疲れしてしまうことが多いです。そんな時には自分の考えを言語化し、第三者に話して外に出してみることで心の負担を減らすことができます。そのために必要がありましたら、カウンセリングの利用も検討してみてください。 軽く考えるにはどうしたら良いか、というご質問の直接の回答にはなっていないかもしれませんが、少しでも日常生活でのヒントになるようなことがあれば幸いです。