大変な環境で過ごしているお友達が死んでしまいそうだと心配する、ゆきこりんさん。自分では金銭的に援助することもできないし、色々と相談も促してみたけれどうまくいかず、もどかしい思いでいらっしゃるのですね。でも、大切な友人に死んでほしくない。とても難しい状況で、どうしたら良いのだろうという気持ちを投稿してくださいました。

家庭環境も複雑で、現在の状況もなかなか厳しく変えることが難しい。そんな状態にあるお友達が死にたいと言っていると、なんとかしてあげたいと思いますよね。きっとゆきこりんさんはとてもお友達思いの優しい方なのだと思います。でも、大変な環境にいてメンタルも落ちているお友達のそばにいるというのは、支える側もとてもメンタルが削られるものです。ご自身の心も大切にしながらお友達に寄り添っていくには、どうしたら良いでしょうか。一緒に考えてみましょう。

まず、具体的な状況は分かりませんがとても難しいお友達の環境を変えられず、お友達のことをなかなか救ってあげられないとしても、それはあなたの責任ではありません。真面目でお友達思いの方ほど、相手の状況に思いを馳せて責任を感じがちです。でも、こういったことは一人の力でなんとかできるものではなく、あなたに何もできないからと言ってご自分を責める必要はありません。きっとお友達にあなたの思いは届いていると思いますし、そばにいてくれるあなたの気持ちは感じてくれているはずです。お友達への長期的なサポートを可能にするためにも、まずはあなた自身の心を大切に、消耗し過ぎないようにしてほしいと切に思います。 そして、やはりこういった問題は一人の力ではどうにも解決できませんので、できるだけたくさんの人を巻き込んで助けてもらうことが必要です。そのお友達に関わっている周りの大人や、ゆきこりんさんの周りのいる大人の人で誰か信頼できそうな人がいたら、状況を伝えて何かできることがないか無理のない範囲で考えてみても良いかと思います。「死にたい」と言う発言には段階があり、しんどくて今の状況から逃げ出したいという気持ちの表現、具体的な死ぬ方法を検索したり準備している段階、今すぐにでも実行に移しそうな危険な状況、という風に緊急性が高くなっていきます。もし今すぐにでも自殺してしまいそうで緊急性が高いと感じられた場合には警察に連絡をして、お友達の家に行ってもらうというのも頭の隅に入れておいてください。本人が迷っている段階ですと第三者が現れることによって我に返って思いとどまるということもありますし、警察の介入により行政との連携が取れ、家庭環境への介入に関して強制力が高くなります。 専門家への相談や、自治体の支援制度については既にお友達に伝えてくださっているのですよね。確かに現状があまりにもしんどくて目の前のことに手一杯だと、そういった支援制度にアクセスすることすら難しいということもあります。人は漠然とした情報よりも、具体的な情報で手の付けられやすそうなものだと検討してみようというハードルが下がります。具体的に今利用できそうな支援制度について箇条書きで分かりやすく提示して、一緒に行こうか？と誘ってみるというのも良いかもしれません。大変な時には使える制度について調べるのすら気力がなくなってしまいますので、調べるだけでも代わりにやってくれたら、ずいぶん助かるという場合もあります。そして情報を伝えても動いてくれなかったとしたら、今はその時期ではないんだな、と思って気にしないことです。迷惑だったかなとか余計なことだったかなとか考え始めるとゆきこりんさんが辛くなってしまいますので、あまり引きずらないことです。 ゆきこりんさんご自身が負担に感じ過ぎない範囲で継続できることが大切ですので、自分でしんどいな、と感じるようでしたら無理をする必要はありません。お友達が電話にも出ず既読にもならないというのは心配ではありますが、今は少しそっとしておいてほしい状況という可能性もあります。もしできることがあれば力になるよ、今は連絡できなくても待ってるからね、また一緒にお話できるのを楽しみにしてるよ、といった風に、適度に距離を取った状態で心配している気持ちを伝えるだけでも、お友達にとっては支えになるのではないでしょうか。

死にたいと訴えるお友達のサポートをするというのは、本当にストレスフルで徒労感を伴うものです。お友達への接し方やご自身のメンタル面での不調等についてご相談などありましたら、ぜひこちらでのオンラインカウンセリングもご利用ください。ゆきこりんさんの不安な気持ちが少しでも軽減する方向に向かいますように、お祈りしております。時には何も考えずに一人でカフェ時間を満喫したりして気分転換しながら、どうぞご無理のないようにしてください。