お話の詳細
対人関係
コーヒー豆_レベル._アイコン.サルカメ
2ヶ月前
部下の女性を適応障害に追いやってしまったかもしれない罪悪感と悲しみで苦しい。
職場で、私がリーダーを任されているチームの部下の女性が適応障害で休職することになりました。相談を受けた上司もそこまで詳しくは原因は聞いていないそうですが、原因は私かもしれません。 彼女とは一緒に仕事をして3年目ですが、去年あたりから私は彼女に好意を持ち、つい数ヵ月前に交際に至ることなく振られています。その直後からも職場では彼女は私に変わらず接してくれ、私もそれまでと変わらず接するよう努め信頼して仕事を任せていたつもりです。しかし、1,2ヶ月を思い返すと接し方を誤ったと思える出来事もあります。2ヶ月ほど前に業務の中で、私の誤解から彼女に強く当たってしまったことがあり、その件については完全に私に非があったため謝罪しました。このように彼女にストレスを与えていたかもしれない出来事に思い当たる節がない訳ではありません。そもそも、振った男性と接し続けるのが本当は嫌だったのかもしれません。 彼女は今の仕事が好きで、ちょうど私がリーダーになった頃に入ってきて、その直後から私のことをよくサポートしてくれて、自分の仕事にも熱心にイキイキと取り組んでいました。私もその気持ちに応えて支えられる所はしっかり支えたいと思っていました。それなのに支えるどころか、適応障害になってしまっているのにサインに気付いて助けることもできず、加えて原因が自分かもしれないとなると胸が苦しいです。好きで就いた仕事でこんなことになってしまった彼女がかわいそうで、追い詰めてしまった自分が許せず後悔と罪悪感で押し潰されそうです。上司の話では少なくともすぐの復職は難しいようで、さらに私は今年度いっぱいで現職を離れるつもりなのでもう一切顔を会わせることはないかもしれません。最後までしっかり役目を果たして、今まで支えてくれた感謝を伝えてから次のステージを進もうと思っていたのに、突然こんな形でお別れすることになったことに強い喪失感もあります。今の気持ちのままでは何も手に付かず、休職を知らされてからは食欲が一切湧きません。自殺など考えていませんが、今は生きているだけで苦しいです
不安無気力
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専門家プロフィール
亀田 沙織 さんの専門回答
2ヶ月前
とても責任感のあることが伝わってきました。
#無気力 #不安
こんにちは。心理カウンセラーの亀田と申します。勇気を出してここまでお話しくださって本当にありがとうございます。今のサルカメさんの苦しさは、優しさと責任感が強いからこそ生まれているものです。どうか少しの間だけでも、その優しさを「自分」にも向けてあげてくださいね。
[今回の悩み]
サルカメさんは職場でリーダーを務めておられ、部下の女性が適応障害で休職されたという出来事に深く心を痛めていらっしゃる。 その女性とは約3年間一緒に働き、昨年頃から好意を持ち始め、数ヶ月前に告白したものの交際には至らなかったとのこと。その後も職場ではお互いに通常通り接していたつもりだったけれど、思い返すと接し方を誤ったかもしれないと感じている。特に2ヶ月前には誤解から彼女に強く当たってしまった出来事があり、それをきっかけに心の負担をかけたのではないかという強い罪悪感を抱かれています。さらに、サルカメさんは年度末で現職を離れる予定があり、「もう会えないままお別れになってしまうかもしれない」という現実にも深い悲しみを感じておられます。「自殺などは考えていないけれど、生きているだけで苦しい」という言葉の中には、心の限界に近い疲労と、強い責任感による自己否定が感じられ食欲不振も続いている状態。
[悩みの原因・分析]
サルカメさんの苦しさの大部分は、「自責」と「喪失感」から生じているかと思います。もともとリーダーとして責任感が強く、誠実に人と関わるタイプの方だからこそ、「彼女が適応障害になった=自分のせいかもしれない」と考えてしまうのではないかとお見受けしました。しかし、適応障害の原因は決して一人の人間だけに帰するものではありません。職場環境、業務のプレッシャー、人間関係、本人の体調や生活リズムなど、さまざまな要因が重なり合って発症することが多いものです。つまり、サルカメさん“だけ”が原因であるということではないかもしれません。 また、恋愛感情を経た人間関係というのは、お互いにとって非常に繊細なバランスを必要とします。サルカメさんは「振られた後も誠実に接しよう」と努力されましたが、彼女の側では気を遣い続けて疲れてしまった可能性もあり、その“相互の頑張り”が、知らず知らずのうちに双方のストレスを増してしまったのかもしれません。もしそうでしたらそれは「悪意」ではなく、「お互いが優しすぎた結果」でもあります。
[やってみましょう!]
① 自分の「感情」を分けて整理してみましょう 今のサルカメさんの中には、後悔・罪悪感・悲しみ・愛情・無力感…多くの感情が同時に存在しています。 これらを「どれもあっていい」と受け止めて、少しずつ言葉にしてみてください。 たとえばノートに「悲しい」「申し訳ない」「寂しい」と書き出すだけでも、頭の中で渦巻く思考が少し整います。 ② “償い”ではなく、“祈り”に変えていく 彼女のことを思い続けることが苦しくても、「彼女が回復し、また笑顔で過ごせますように」と静かに祈る気持ちに変えていくと、少しずつ心が和らぎます。自分を責めることは、彼女の回復にもつながりません。けれど、彼女の幸せを願うことは、サルカメさんご自身の心の再生にもつながっていくと思いますよ。 ③ 食事・睡眠・日光を少しずつ取り戻す 食欲がないときは、無理に食べようとせず、温かいスープやお粥のような“体をいたわる食事”を意識してみてください。もし屋内のお仕事であれば太陽の光を10分でも浴びることは、心のエネルギーを少し回復させます。生きる力を取り戻すための、最初の一歩です。 ④ 誰かに話す勇気を持つ 今のサルカメさんは、心がとても繊細な状態です。信頼できる人や、専門家(カウンセラーやメンタルコーチ)に一度しっかり気持ちを話してみましょう。 「自分の中にある痛みを言葉にする」こと自体が、心の回復の始まりです。
サルカメさんがもし今「このままでは苦しい」「誰かにちゃんと話を聞いてほしい」と感じておられるなら、カウンセリングの場はきっと、今の心に“休息”を与えてくれる場所になると思います。 実際にカウンセリングを受けることで得られる効果は次のようなものです。 1. 自責のループから抜け出せる 専門家と一緒に、出来事と感情を整理していくことで、「自分のせいだ」という思考の癖を少しずつ和らげることができます。その過程で、“あの時の自分も精一杯だった”と認められるようになり、心の重荷が軽くなっていきます。 2. 「喪失」からの立ち直り方を学べる 失う痛みを無理に忘れるのではなく、“悲しみを自分の一部として穏やかに抱える方法”を一緒に探していきます。これができるようになると、次のステージへの一歩を自然に踏み出せるようになります。 3. 感情の扱い方を身につけられる 人を想う優しさや責任感を持ちながらも、自分を壊さずに人と関わるための「心の距離の保ち方」や「気持ちのリセット方法」を学ぶことができます。 それはこれからの人生や仕事にも、確実に活かされていくスキルです。 今感じている痛みは、誰かを真剣に想い、責任を果たそうとしてきた証です。 どうか、「自分を責める」時間から、「自分を癒す」時間に少しずつ変えていきましょう。 サルカメさんの心が再び穏やかに過ごせる日が来るよう、心から応援しています。