お話を投稿してくださったうさかわゆずこさんは長年心療内科に通院中で、診断名は双極性感情障害とのこと。小さい頃から何度もいじめにあい、今回の受診も前職でのいじめが原因だったのですね。たくさん辛い思いをされてきたことが伝わってきました。気分の落ち込みもあるため、職場に伝えた方が良いのか、どのように伝えるべきかというお悩みを投稿してくださいました。

診断名は双極性感情障害とのことですので、気分の上がり下がりが大きいのでしょうか。比較的元気な時には動けるけれど、落ちている時には仕事に行くのもやっとの状態かもしれません。前の職場でいじめにあっており、それがきっかけで受診をされたのですね。心に不調をきたすほど、とても大きな負担やストレスがかかっていたのだと思います。本当に大変な思いを経て、今の職場に来られたのですね。ご自分の力で職場を変え、治療を継続しながらも通勤を続けていらっしゃるというのはすごいことです。職場への伝え方で気をつける点について、いくつか考えてみたいと思います。

まず、伝えた方が良いのかどうかという点に関してですが、伝えることでうさかわゆずこさんにとって職場環境がより良く改善されることが見込まれるのであれば、伝えた方が良いのではないでしょうか。普段の職場の雰囲気や社内の制度など、投稿からは分からない部分も多いのですが、もし伝えることで周りに変に気を遣わせてしまったり、余計な偏見を生んでまたいじめのような状況が生まれそうな雰囲気があるようであれば、無理に伝えないという選択肢もあります。社内で今までに精神科系の疾患を周囲に公表されている方がいらしたら、環境が変化したかどうか、参考にしてみても良いかもしれません。 そしてもし伝えるのであれば、配慮が必要な点について中心に伝えることが大切です。双極性障害ですと、気分の落ち込みが強い時にもしかしたら欠勤があったり、遅刻があったりするかもしれません。その場合に一日単位でも病休が取れるように、事前に話をしておくとスムーズです。また、最近の他の投稿も拝見させて頂いたのですが、目の手術もして手元が見えないことがあるとのことでした。その辺りは仕事内容についても、配慮をお願いできる可能性があります。難しい仕事や配慮が必要な期間等、目のことも合わせて相談をしに行けば、話がしやすいかもしれません。 長い間通院しているのに、なかなか完治しないとどうしても焦りやもどかしさがありますよね。でも、精神科系の問題はすぐにぱっと解決するものではなく、なんとかコントロールしながら付き合っていくものです。その時々の環境によって良くなったり悪化したりを繰り返しながら、自分なりのコントロールの仕方が身についてくるものかもしれません。そのために働きやすさが向上する可能性が少しでもあるのなら、相談してみるというのも一つの方法です。職場への伝え方について、普段の症状をよく把握している主治医の先生に相談してみるのも良いかと思います。

小さい頃からいじめにあっていると、その経験が大人になってからの対人関係にも影響してくるという方が多くいらっしゃいます。過去のいじめや、現在の職場環境、ご自身のメンタル面についてじっくり話をしたいということであれば、カウンセリングも効果的です。診察ではどうしても短時間で薬の調整の話が中心になってきてしまいますので、それ以外でもう少しゆっくり話を聞いてほしい、自分自身について改めて振り返ってみたいというお気持ちがありましたら、是非カウンセリングの利用もご検討ください。うさかわゆずこさんが無理なく、働きやすい環境で仕事を続けていくことができますように、応援しています。