今年大学受験を控えているものの、やる気も起きずいくつかの身体症状があり、勉強がなかなか手につかないというちゃむるぞんさん。進学校に在籍しているため大多数の人が大学進学をする中、やるしかないと分かっていても体が動かないというしんどい状況なのですね。怖くて助けてほしい、どうしたら良いのだろうという切実な思いを投稿してくださいました。

進学校に在籍していると、周りも優秀な方が多いでしょうし、学校や家庭からの勉強へのプレッシャーはとても大きいことと思います。そんな中、何も手につかないというのは焦りもあって相当辛い状況だろうと想像できます。大きなストレスを抱え、様々な身体症状が出ているようですが、きっと今出ている症状は心がもう限界というサインなのではないでしょうか。まずは体調を整え、落ち着いて勉強できる環境を作っていけると良いですよね。そのためにどんなことができそうでしょうか。一緒に考えてみましょう。

外出が億劫で、やる気が出ない。人混みが辛く、呼吸のしにくさや冷や汗がある。今年に入ってから体調面で色々と不安な点があるようですね。思春期で勉強や人間関係など様々なストレス・プレッシャーがかかると、そういった身体症状が出現することもよく起こります。自分の中でストレスに対処できたり、気分転換できたりして短期間で症状が収まれば良いのですが、あまり長期間続いて日常生活にも支障が出るようでしたら、専門的なサポートが必要な場合もあります。 学校が嫌な訳ではないし友達との関係も良好なのに、朝になると起きられず体調が優れない。中高生にはそういった症状を訴える方も多く、起立性調節障害が背景にあるケースもあります。朝の体調不良があまりにもしんどいようであれば、そういった可能性も視野に入れて病院で相談するというのも一つの方法です。受験期で、体調不良を抱えながらだと更に症状も悪化してしまう可能性もありますので、できれば早めに保護者の方にもヘルプを出し、必要なサポートを受けられると良いですね。電車の中での冷や汗や呼吸のしにくさについては、パニック障害の傾向があるかもしれません。その場合にも専門機関での相談により、症状を軽減できるかもしれません。あまりにも辛いようでしたら、誰か周りの大人の人に相談ができると良いかと思います。 電車の中で呼吸がしにくいと感じたら、一生懸命呼吸をしようとして吸い込む方にばかり意識が向いてしまうことがあります。ですが呼吸を整えるには、吐く方にも集中してゆっくりと息がしていくことが大切です。大きく鼻から息を吸い、同じ位かそれよりも長くゆっくりと口から吐くことを意識しながら何回か深呼吸をしてみると、自然と呼吸が落ち着いてきます。良かったら試してみてくださいね。 今は目の前のしんどさにしか目が向かず、将来のことを考える余裕もないかもしれません。ですが一旦長い目でこれからのことを考えてみて、もし大学に入ってみたらやってみたいこと、進学以外でももしやりたいことがあれば卒業後にやりたいことについて、勉強から離れて考えてみるというのも良いですね。もともとやりたかったことを思い出して、少し気持ちが上向きになれることもあります。卒業後の進路について、不安や怖い気持ちがあるようであれば、誰か話しやすそうな先生に思い切って打ち明けてみるのも良いのではないでしょうか。もしかしたら自分一人では思い至らないような方向性が、見えてくるかもしれません。

学校にスクールカウンセラーの人がいたら、今の色々な体調不良や不安な気持ちについて、是非話してみてくださいね。保護者の方に自分から体調面の話をするのが難しいようであれば、カウンセラーの先生から保護者の方に説明してもらうということも可能かと思います。そして今後、もし必要がありましたらこちらでもオンラインのカウンセリングが利用できます。そちらも是非ご利用をご検討ください。 ちゃむるぞんさんの心の負担が減り、落ち着いた気持ちで卒業を迎えることができますように、応援しています。どうぞご無理のないようにしてください。