過去に学校で性的な犯罪疑惑をかけられて以降、どこか人間不信になってしまったという投稿者さん。不安定となり、精神科に入院したこともあるものの、ここ10年以上は穏やかに過ごすことができていたのですね。ですが最近、臨時で受診した精神科の医師との関係で過去の記憶が蘇り、再び辛い思いを抱えて毎日を過ごしているとのこと。投稿から、とても苦しい気持ちが伝わってきました。

中高生にとって学校というのは外の生活のほとんどを占めますので、その狭い世界で何か起こるととても生きづらく苦しい日々となってしまうと思います。ましてやそれが性的な犯罪疑惑となれば、相当苦しい学生時代となったことが想像できます。本当に辛く、しんどい思いをされましたね。精神的な不調をきたすのも、無理のない自然なことのように感じます。しばらくは落ち着いて過ごせていたようですが、最近また辛い思いが溢れてきてしまったとのこと。どのように気持ちを切り替えていくことができるでしょうか。一緒に考えてみましょう。

投稿者さんは臨時の精神科の先生の態度を腹立たしく感じ、そこから過去の記憶が溢れ出てきてしまったのですね。精神科の診察では、医師やカウンセラー・支援者との間に過去の人間関係が再現され、当時の記憶が蘇って感情が溢れてしまうということがよく起こります。それは過去に出会った誰かを相手に投影している場合もあり、実際の相手に対しての怒りとは別物という可能性もある訳です。その気持ちをきちんと見つめ直し、相手とも話し合ってみることで、根本的な要因となっている悲しみや怒りの気持ちを消化していくことに繋がります。今は少し感情が不安定で振り返る気持ちにもなれないかもしれませんが、徐々に落ち着きを取り戻して来たら、診察時の様子を振り返ってみても良いかもしれません。 そして、自分は何に対して怒りを感じたのか、その根本にある感情は何だったのかというものを振り返り、じっくりと味わってみてください。その先生は臨時の先生ということですのでもう受診の機会はないかもしれませんが、こういう態度にこう感じた、このことを思い出したというのをいつもの先生に伝えてみるのも良いですね。過去の関係の再燃であるとすれば、自分の感情をないがしろにせず、相手との関係できちんと話し合ってみることが、当時の感情を消化していくことにも繋がります。 また、過去には精神的な不調から入院したこともあるものの、ここのところ12年位は穏やかに過ごせるようになってきていたのですよね。とても辛い経験をされたことと思いますが、10年以上も穏やかに過ごせていたというのは、まぎれもなくご自身の努力や回復力があってこそだと思います。そんなに長い間穏やかに過ごすことができていたのですから、きっと今回も心の平安を取り戻すことができるはずです。今回は突発的な出来事による一時的な不調と捉え、ご自身の持つ回復力を是非信じてあげて欲しいと思います。素敵なコメントをくださった方もいらっしゃいますね。コメントにある通り、運動や趣味等を通じて気分転換をするというのも一つの方法だと思います。辛い経験からご自身で平穏な日々を取り戻したその力を信じて、なんとか切り替えていけると良いですよね。

過去の経験と向き合ったり、感情を振り返ったりという作業は時に辛く、疲労を伴うものです。専門家等の第三者と一緒に進めていくことで、安全に自分自身と向き合う作業が可能になります。そのためにカウンセリングが必要な時には、是非こちらでのカウンセリングの利用も検討してみてください。 投稿者様が再び心の平安を取り戻し、穏やかな日々を過ごせるようになることを願っています。どうぞご無理のないようにしてください。