お話の詳細
対人関係
コーヒー豆_レベル._アイコン.ちゃーむ
2ヶ月前
人に依存してしまう
ある特定の友達(1人や2人)に、重く依存してしまって、その人がいないといらいらしちゃったり、その人以外には対応が冷たくなってしまったり、無意識のうちに、その2人をひいきするようなことをしてしまったりして、後から後悔します。でも、こんなことを本人に言う訳にもいかないし、他の人に言うのも、相手にされない気がして不安になります。 そして、その人が、他の人と少し話しているくらいでもすごくいらいらしたり、いやな気持ちになってしまいます。これは嫉妬なのかな、と自分では考えていますが、普通の友達にこんなこと思うのは変だよな、とも思います。 どうしたら依存性を直せますか…
中毒_執着
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
2ヶ月前
依存症と依存傾向・依存体質の違い
#依存 #対人関係 #友人関係
ちゃーむさん、はじめまして。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。投稿を拝見し、お困りの様子でしたので、微力ながら何かお手伝いできることはないかと思いコメントさせて頂きました。
[今回の悩み]
特定の友達に依存してしまい、感情的に振り回されてしまうことがあるというちゃーむさん。その人がいないとイライラしてしまったり、無意識的にひいきしてしまったりすることがあるのですね。また、他の人と話していると嫉妬のような気持ちを抱くこともあり、普通の友達にこんな感情を持つのは変なのかな、どうしたら良いのだろうという困惑した気持ちを投稿してくださいました。
[悩みの原因・分析]
対人関係で特定の相手に依存してしまう気持ちの背景には、自分に自信がなく自己肯定感が低かったり、相手が離れていってしまうのではないかという不安が高かったりと、色々な特徴が考えられます。それは例えば幼少期からの養育環境だったり、何かしらのトラウマを経験していたりと、その要因も様々です。ですが比較的若いうちには、身近な友達に依存してしまったり嫉妬してしまったりという気持ちはよく現れる現象で、それほど不健全なものではありません。それではどのようにそういった気持ちと折り合いをつけていけば良いのでしょうか。コメントを通じ、何かヒントになるようなことがあれば幸いです。
[やってみましょう!]
1人や2人という特定の友達に依存してしまうというちゃーむさんですが、それほど大切で離れたくない相手がいるというのは、素敵なことですよね。きっとお相手にとってもちゃーむさんは大切な存在なのではないかと思います。相手がいなくていらいらしてしまったり、他の人と話していると嫌な気持ちになってしまうというのは確かに依存傾向ではありますが、それによって相手を束縛したり、暴言をぶつけたりすることはないわけですよね。そういった極端な行動に出てしまうと愛着障害や依存症といった別の要因が考えられるわけですが、今のところそこまで対人関係に影響は及んでいないようです。自分の中でなんとかしなきゃな、と客観的に捉えることもできていますし、ある程度の分別がつけられていますので、依存症というほどやっかいなものでもないように思います。内面的な成長がまだ未熟だったり、自分に自信が持てなかったりする若いうちには、相手を独占したい・離れていってしまうのが怖いという気持ちから誰かに依存してしまうというのはよく起こることです。あまり考え過ぎずに、身近な相手との関係を大切に育んでいけたら良いのではないかと思います。 あまりにも相手に執着してしまったり依存してしまったりして自分が辛いなと感じる時には、依存先を増やすというのも一つの方法です。新しいコミュニティに顔を出して交友関係を広げたり、特定の相手以外の人とも付き合ってみるというのも良いのではないでしょうか。また、自分に自信が持てると相手に依存しなくても自立した対人関係を持てるようになります。資格の勉強や自分磨きなどに時間を費やしたり、身近なことから小さな成功体験を積み重ねていったりする中で自信をつけていくと、誰かに依存する気持ちが少なくなっていくかもしれません。 私自身周りを見渡してみると、10~20代の頃にはそういえばやたら連絡頻度が高くて依存体質の子がいたな、と思い出すことも多いのですが、さすがに年を取ってくるとそういう人も落ち着いてきているように感じます。年齢を重ねていく中で家族が増えたり、仕事が忙しくなったり、様々な環境の変化があったりして、自然と友達に依存するというのもだんだんできなくなってくるものです。より安定して依存できる相手が見つかったという場合もあります。友達との時間に多くを費やせる時期というのは案外短く、貴重です。大切にしたい仲良しの人がいるというポジティブな面にも目を向けて、適切な距離を保ちつつ、上手にお互いが気持ちよく過ごせる時間を過ごしていけると良いですね。
また、カウンセリングで依存してしまう気持ちの背景にある自分の中の要因を深く探ってみることも、役に立つかもしれません。より客観的に起きている事象を捉えることができると、問題と距離を取ってうまく対処することができます。自分自身を改めて振り返ってみるという観点からカウンセリングが必要と感じる時には、是非お声かけくださいね。 ちゃーむさんがこれからも大切なお友達との関係を大事に育み、心穏やかに毎日を過ごしていくことができますように、願っています。