転職したいけど踏み出せない

自分的に今の職場が合わず転職を考えています。入社初日から責任者のポジションで全く別の業種からの転職だった為、知識も無く右も左も分からない状態で、責任者のポジションを任せられています。(入社前にも聞かされていませんでした。) 今のところは働いて1年半です。それでも何かミスがあると｢それじゃ責任者として任せられない｣と言われます。なりたくてなった訳じゃないのに… そのプレッシャーも辛くて、1度辞めたいと言ったのですが、上司からは今辞めるのはもったいないよと言われ、 SV(エリアの色んな店舗見てる人)からは｢普段の状況を全部見てるわけじゃないけど、うちではこれが普通だから、正直言い訳にしか聞こえない｣と言われてしまいました。それもあり、今は自信もなくなり、他の所に行っても今みたいに辛くなるのではないか、上手くいかないんじゃないか。と悪いイメージばかり想像して職探しも身が入らないです。やはり、私の考えが甘いのでしょうか？この辛さは耐えるべきなのでしょうか？だとしてももう限界です。今の職場は離れたい。でも他の所で働く自信もない。どうしたらいいのでしょうか…？

転職

転職はしたいけど自信がないとき

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ｼｵﾑｽﾋﾞさん、こんにちは。臨床心理士・公認心理師の鯨井と申します。これまでとは異なる業種に転職され、1年半頑張られてきたのですね。ｼｵﾑｽﾋﾞさんのお話を拝読し、私なりに考えたことをコメントさせていただきます。ｼｵﾑｽﾋﾞさんの今後のお役に立てると幸いです。

[今回の悩み]

自分的に今の職場が合わず転職を考えています。ｼｵﾑｽﾋﾞさんは、これまでとは全く異なる業種に転職しましたが、事前の説明もなく入社初日から責任者のポジションを任せられています。知識もなく、右も左もわからない状態で始め、なにかミスがあると「責任者として任せられない」と言われ、プレッシャーを感じながら１年半、お仕事を続けています。上司やSVにも相談しましたが、「辞めるのはもったいない」「言い訳にしか聞こえない」と言われ、十分なサポートも得られない状況で、仕事のつらさはもう限界に達しています。また、働くことそのものへの自信もなくし、「他の所に行っても今みたいに辛くなるのではないか、上手くいかないんじゃないか。」と悪いイメージばかり想像してしまい、仕事探しにも身が入りません。

[悩みの原因・分析]

「新しい業種に転職し、事前の説明もないままに初日から責任あるポジションを任され、さらにサポートも得られない状況でプレッシャーを感じながら働く」書き出してみただけでも、とても大変です。その中で１年半、お仕事をしてきたｼｵﾑｽﾋﾞさんは、現在限界を迎えています。そして、働くことに対する自信も失っています。「今の仕事が辛くてもう辞めてしまいたい。でも動くことができない」と言う方はたくさんいます。お話を聞くと、やはりつらい状況の中で自信を失っていることが多く見られます。「学習性無力感」という言葉があります。つらい状況に長くいると、「自分にはここから出る力はない」と学習し、客観的にみるとその状況から抜け出せても、その場にい続けてひたすら耐え続けるというものです。現在のｼｵﾑｽﾋﾞさんはもしかしたら、この学習性無力感を強く感じているのかもしれません。

[やってみましょう！]

仕事がつらいと感じたとき、そこにはさまざまな理由があります（職場環境や人間関係、仕事の内容や量、自分の能力など）。ときには自分自身を責め、そこから自信を無くして、動けなくなってしまうことがあります。ｼｵﾑｽﾋﾞさんも「他のところに行っても今みたいに辛くなるのではないか？」「上手くいかないのでは？」と悪いイメージをしています。それでは、ｼｵﾑｽﾋﾞさんのお友達が同じような状況で同じように悩んでいたとしたら、ｼｵﾑｽﾋﾞさんはお友達にどのような言葉をかけるでしょうか？「そうなるかもしれないけど、そうはならないかもしれない」「上手くいく可能性もある」といった言葉であれば、それはそのままｼｵﾑｽﾋﾞさんにも言えるのではないでしょうか？つらくて苦しい現在の状況を一歩引いたところから俯瞰してみると、悪いイメージだけでなく、よりイメージを広げていくことができるかもしれません。

カウンセリングでは、状況の整理や振り返りをしながら徐々に俯瞰することで、現在を客観的に分析し、自分の描きたい未来に向けての行動をカウンセラーと一緒に検討を重ねていきます。一人で考えると、ついついネガティブな考えに支配されてしまいますが、カウンセラーが伴走することで、視野を広げることができます。もし、ｼｵﾑｽﾋﾞさんが「一度状況の整理をしたい」「今後についての動きかたを考えていきたい」などお考えでしたら、一度カウンセリングのご利用をお勧めします。ｼｵﾑｽﾋﾞさんの状況が少しでも好転しますよう、心よりお祈り申し上げます。