退職して半年以上が経過しているにもかかわらず、日によって動悸や胃の痛み、吐き気、頭痛などの身体症状が出てしまい、不安を感じていらっしゃる。以前は予定や人と会うことが好きだったのに、今は「予定＝心配事」と感じてしまうようになられた。特定の人とは大丈夫でも、日によって体調が大きく揺らぎ、その原因がわからず戸惑っていらっしゃる。

ご相談の内容から考えられるのは、心のストレスや不安が身体症状として現れている可能性です。心理学ではこれを「心身相関」と呼び、特に予期不安（「また体調が悪くなるのでは」という先回りの不安）が強いと、自律神経の働きが乱れて動悸や胃の不調などを引き起こしやすくなります。 退職という大きな環境の変化は、心に負担をかけます。予定や人と会うことが好きだったにもかかわらず、今は予定が不安のきっかけになってしまうのは、「以前の自分と今の自分のギャップ」による戸惑いも影響しているかもしれません。 また、「特定の人とは大丈夫」という点から、すべてが不安ではなく「安心できる関係性や状況」では症状が軽くなるということですね。これは不安が「自分の心の状態に左右されている」というサインでもあります。天候による頭痛の悪化は、気圧や自律神経の関係が強く、心身の繊細さとも関係している可能性があります。 退職後の環境変化による心身の緊張状態で「また症状が出るのでは」という予期不安や自律神経の揺らぎや心身の敏感さが複合的に影響していらっしゃるのではないでしょうか。

とうふメンタル07さんの症状は心と体が頑張って適応しようとしているサインです。そのことを知るだけでも少し安心につながるかと思います。 予期不安への対処 　「予定＝心配事」と感じる時は、「今の私は不安を先取りしているだけ」とラベリング（感情に名前をつける）してみましょう。自分の状態を客観視するだけで、不安の強さが和らぎます。 自律神経を整える習慣 　呼吸法（4秒吸って、6秒吐く）、軽いストレッチ、散歩など、体をリラックスさせることが心にも直結します。特に朝に太陽光を浴びることは体内リズムを整える効果があります。 安心できる人との時間を増やす 　「特定の人とは大丈夫」という点を活かして、その人との会話や交流を増やすことも有効です。安心感は不安を和らげるクッションになります。 症状を日記に書き留める 　「いつ・どんな時に・どんな症状が出たか」を記録すると、自分のパターンが見え、予測できるようになります。これにより「なんで出るかわからない不安」が「こういう時に出やすい」という理解に変わり、安心につながります。

とうふメンタル07さんは症状に悩まされながらも「なぜこうなるのだろう」と前向きに理解しようとしているのですね。それはすでに回復への大切な一歩です。不安や症状があるからこそ、心と体をより大切にできるチャンスでもあります。 心理カウンセリングでは、不安や身体症状の背景にある思考のパターンや感情を整理できます。安心できる場で気持ちを言葉にすることで、「心身の症状は意味があるサインだ」と理解でき、症状との付き合い方が今よりも楽になると思います。 また私のコーチング的なアプローチでは、「以前のように予定や人と会うことを楽しめる自分に戻る」ための小さなステップを一緒に考え、実行していくことができます。伴走者がいることで「一人で不安を抱える」状態から「支えられながら取り組む」状態になり、回復がスムーズになります。 不調が長引いていくと本当にお辛い思いをされていると思います。周囲に頼る事は決して恥ずかしいことではありません。 現在の症状が少しでも和らぐことを願っています。