お話の詳細
対人関係
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2ヶ月前
事情のある人ばかりに好かれ、友人関係が長続きしない
先日「満足な人間関係を築けない」「問題のある関係性に依存してしまう」旨の相談を投稿しましたが、全ての事象をまとめるとこのような悩みになるのではないか、と気づいたので、再投稿します 幼少期から、周囲と孤立するような性格の人や、事情を抱えた人ばかりと仲良くなり、結果的に関係が拗れてしまうことが多いです。 例えば、心・体問わず障がいを持っている人や、家庭環境が複雑な人、 性格面では、常にネガティブ思考な人や、他人を差別したり攻撃したりして輪を乱すような人に好かれやすいです 自身があえてそのような人と関わっているわけではなく、仲良くなってみて初めて、「実は…」と事情を打ち明けられることのほうが多く、本当に不思議です 今、一緒に遊びに行ける友人は1人だけいるのですが、彼女は他人からの目を極度に気にしていて、常に将来への不安を抱えています。 お出かけスポットや習い事など、一緒に楽しめそうなことを提案しても、「きっと馬鹿にされるから嫌だ」と却下されてしまい、 遊びに行くと、カフェや居酒屋を12時間以上ハシゴして、相手の話す愚痴(老後に1人で死にたくない)を丸一日聞くことになってしまいます。 また、前職の上司も一緒に外出してくれますが、年の離れた異性ということで、周囲からは「不健全」だと止められますし、こちらが甘えすぎて依存してしまっています。今のところ「一緒にいて楽しい」と思える相手は上司だけで、この関係が少しでも変わったら自分はどうなってしまうのか恐ろしいです。 ちなみに、自身の父親や、会ったことのない母方の祖父も私に似た一面があるとのことです。 確かに父親の友人は、初対面で面食らってしまうような言動をする人や、発達障がいの特性を持った人が多いと感じます。 ただ、父は日頃「『ストレス』という感覚がわからない」と話すような人なので、友人のことを受け入れてうまくやっているようですし、他人に依存するようなこともありません また、母方の祖父は、とにかく弱者に優しく、自分や家族を犠牲にしてでも他人を助けるような人で、戦争などが原因で障がいがある人たちと親しくしていたとのことです。しかし、「ストレスが原因」とされる病気で若くして亡くなっています(母が子どものときのことです。そういった意味では私の母も、育った家庭環境が複雑だったといえます) 自身もおそらく無意識のうちに、家族の血縁や教えを受け継いでいるのだと思います。 ただ、「自分は自分」だと思っているので、本当は自らのことを1番に大切にしたいです。そのために、自分のことを「好いてくれる」人のみならず、自分から好きだと思えるたくさんの人と、これから仲良くなりたいと思っています。 どうすれば、心から仲良くなりたいと思う人とうまく関係を築くことができますか? 今のところ、仲間づくりイベントや習い事は15種類以上、マッチングアプリで100人以上とコミュニケーションを取っていますが、「仲良くなりたい」と思う人からは避けられ、逆に苦手な人からはしつこくされる傾向にあります。 よろしくお願いいたします 【追記:以下、今までの事例を挙げます】 ・幼稚園:日本語が話せないクラスメイトと友達になるが、突然母国に帰ってしまい連絡が取れなくなる ・小学校:シングルファーザー家庭の1人っ子と仲良くなるが、父親が過労で大人の目がない状態で生活しており、素行が悪くなって関係を絶った ・中学校:仲良くしていた友人が、時期は別だが、全員不登校になる。いじめなどの問題はなかったが、元々精神的問題や家庭の事情を抱えていたことを担任から聞かされる。卒業式でも会うことなく離れ離れになった ・高校:1番仲がよかった友人が、母親からDVを受けていることを知った。また、自身が友人よりも良い成績を取った際に、「勉強だけが私の取り柄だったのに」と怒りをぶつけられて以来、口を聞いてもらえなくなった ・大学:シェアハウス住まいの友人が突然夜逃げをした。「ルームメイトと価値観が合わない」というLINEを最後に、連絡がつかなくなった ・大学院:日頃から他人を学歴で差別し、意見の合わない人に攻撃的な態度を取る先輩から好意を寄せられ、「タビューさんが大学院を出ていることに惹かれた」と言われた。「恋愛自体に興味がない」と断ったが、「友達でも良いから」「僕は医学部を出ているのにどうして付き合わないのか」などと、未だに毎月告白のLINEを送ってくる(無視している) ・就職後:いつも自分のことを頼りにしてくれる社員が全員、障がい者雇用(精神疾患や発達障がいを持っている人)だということを最近知った ※個人情報保護のため、一部内容を改変していますが、大まかな変更(話を盛るなど)はしていません
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
2ヶ月前
「曖昧さ耐性」について
#対人関係 #ストレス #曖昧さ耐性
タビューさん、はじめまして。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。たくさん説明を書き込んでくださってありがとうございます。状況がとてもよく分かりました。
[今回の悩み]
幼少期より周囲と満足な人間関係が築けず、どうしても途中で途絶えてしまったり、何かしらの課題を抱えている人と仲良くなったりすることが多いというタビューさん。抱えている事情を打ち明けられたり、何らかの障害をお持ちの方から好かれたりすることが多い一方、自分から好きになった人と仲良くなるという機会が今まで少なかったようです。身近なご家族にも似たような傾向がある方もいて、血縁や教えといった影響もあるように感じていらっしゃるのですね。どのように自分から仲良くなりたい人との関係性を築いていけるのだろう、というお悩みを投稿してくださいました。
[悩みの原因・分析]
投稿内容を拝見し、タビューさんはとても論理的思考ができ、考える力のある方なんだなぁという印象を受けました。きっとそうやって自分で考えて状況を改善しようと行動する姿勢が、周りからしたらしっかりしているように見え、事情を抱えた方から頼られやすい傾向にあるのかもしれません。だけど、本当は頼られたり好かれたりするだけでなく、自分を一番大切にした関係性を築きたい。そんなタビューさんの今の気持ちは、人としてとても自然な感情のように感じました。
[やってみましょう!]
最近の他の投稿も拝見させて頂きました。たくさんお悩みやご自分なりの考えを書き込んでくださっていたのですね。なかなかすぐに反応できずに申し訳ありませんでした。タビューさんの文章を読んでいて、「曖昧さ耐性」という言葉が頭に浮かびました。曖昧さ耐性を持っていると、不確実な状況や原因がはっきりしない状態でもあまり気にならず、適当な落としどころを見つけてうまく生きていくことができます。反対に曖昧さ耐性がないと白か黒かの思考傾向になることが多く、原因と結果を追求しないと気が済まなかったり、不確実で曖昧な状況や中庸・間を取るといったようなことが苦手だったりします。環境要因だったり、ASD等の発達特性だったりと原因は様々ですが、曖昧さ耐性がない人はうまいこと間を取って適当な具合で留まるということができないので、生きづらさを抱える場合も多いです。 タビューさんはとても論理的に考えることができるし、今の状況になったのはどうしてなんだろう?課題を解決するにはどうしたら良いんだろう?と常に色々な思考が頭の中を駆け巡っている状態かもしれません。その能力はきっと普段の仕事でも生かすことができるでしょうし、そのおかげで助かっている人もたくさんいるのだと思います。ですがどんな人でも100%満足のいく人間関係ばかり持てている訳ではないし、対人関係で日々疑問に感じたことはあっても「まぁ、そんなもんか」と曖昧にしたままでやり過ごすという人も多い訳です。今まで数多くのイベントに参加したり、マッチングアプリに登録したりと積極的に行動を起こしてこられたのはとてもすごいことで、状況を改善しようと自ら行動したその姿勢は自分でも褒めてあげてほしいです。でも、常に原因と結果を求めて考え、行動し続けていくのは、とても辛いのではないかと感じました。 そもそもタビューさんにとっての「満足のいく人間関係」とは何でしょう。自分が好きになった人と関係を築けることでしょうか。そうだとしたら元の上司の方とは心地の良い関係を築けているけど、年がかなり上で依存的になっているし、周りからは不健全と言われるので引け目を感じている。だけど、タビューさんは自分が居心地よく過ごせる人との関係性を大切にしたいと思っているのですよね。そうだとしたら、周りからの意見は一旦置いておいて、自分がどうしたいかという気持ちに素直になってみるというのも、自分を大切にすることに繋がるのではないでしょうか。もしお相手の方との関係性で不安に思っていることがあれば、その気持ちを正直に伝えて話し合ってみるというのも一つの方法です。周りが不健全と言っているからと言って、必ずしも関係を解消しなければいけない訳ではないのかもしれません。また、タビューさんのこれまでの友人関係の歴史を見ていて感じたのは、連絡が途絶えたり離れ離れになって以降それっきりになっている関係性が多いということです。曖昧さ耐性の弱い方は一度切れてしまったものはもう戻らないと感じてしまうことも多いのですが、実際の人間関係では何らかの事情で一時期全く連絡を取っていなくても、何年も経ったてからまた友情関係が復活するということもよく起こります。年を重ねると仕事や環境も変わり、疎遠になることがあっても、状況が変わってまた連絡を取るようになってからしょっちゅう出かけるようになったという人達はとても多いです。今はSNS等で簡単に以前の友達とも繋がれる時代です。一度連絡が途絶えたからといってそれで友達関係が終わったと考えずに、もし自分が居心地の良いと感じる相手なのであれば時間を置いて再度連絡をしてみるというのも良いかと思います。
投稿の質問に対して、直接的な回答にはなっていないかもしれず申し訳ないのですが、コメントを通じて何かヒントになるようなことがあれば幸いです。対人関係の持ち方やご自身の性格についてより詳しく専門家に相談してみたいというご希望がありましたら、こちらのオンラインカウンセリングの利用も是非ご検討ください。タビューさんがご自分の気持ちを大切に、心地良い関係性を築いていけますことを応援しています。
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タビュー (投稿者)
2ヶ月前
@滝真樹子 先生 数ある質問・相談の中から、私の投稿を選んでコメントいただきありがとうございます。返信・リアクションが遅くなり申し訳ありません 専門家の方からのご意見を伺えたことで、参考になった部分、納得できた部分が多々ありました。 ・「曖昧さ耐性」の低さについて 幼少期から指摘を受けてきた一方、改善に苦戦している部分でもあります。ただし、今まで「人間関係の構築」の観点で、白黒はっきりつけたがる特性がマイナスに影響している可能性は考えたことがありませんでした。そういった意味では今回、大きな学びを得ることができました。 確かに、「一度切れた関係は戻らない」と考えて旧友との連絡を躊躇ったり、イベントやマッチングアプリでは「1つ苦手な部分が見えたから自分には合わない」と信じきって初期段階からコロコロと相手を変えてしまったりしていました。結果的に自ら、深く長い付き合いになり得る対人関係を遠ざけていたのかもしれません。 自身は今までSNSをやってこなかったので(これも「こだわりの強さ」の1つなのですが…)、今後仲良くなる人とはとりあえずSNSを交換してみて、他者の様々な一面に触れたり、遠い将来でも関係を深められたりするような環境づくりに励もうと思いました。 ・自身が「事情のある人」から好かれる理由について ・今後の元上司との関わり方について たくさんのお褒めの言葉をいただきありがとうございます。日頃から深く考える癖はあると思うのですが、社会人の身で、このようなお言葉をいただけることはなかなかないため、率直に嬉しかったです 以上に関連して、投稿に記載した元上司からも、滝先生と類似した声かけをしてもらったことがあり、それが現在、元上司と過ごす時の居心地の良さに繋がっているのではないかとも感じました。具体的には転職直前に、「タビューさんは第一印象で『しっかりした人』として認識されるから、悩みがあっても相談しづらかったり、相談しても重く受け止めてもらえなかったりすると思う。だから転職先で困ったことがあったらいつでも愚痴をこぼしにおいで」と言ってもらい、今までに感じたことのないような安心感・納得感を覚えました。自身にとって「しっかりしている」ことは、長所でもある一方でコンプレックスでもあるのだと気付かされた瞬間でした。 以上の観点から考えると、元上司が、カウンセラーなどの専門家ではないにもかかわらず、自身にとって理解者の立場でいてくれる貴重な存在であると再認識しました。周囲からの反対の声を受け入れつつも、自身の気持ちを大切にできる方法を考えたいと思います。 もう一度家族や上司と相談し、難しいとは思いますが、全ての人がお互いに苦しくならない程度の折衷案を見つけられたらと考えています 今回いただいたコメントを通して、自身の新たな一面を発見し、今まで考えつかなかった解決策を思いつくことができました。 こちらに相談してよかったです。ありがとうございました