専業主婦からフルタイム勤務になって半年。 仕事の内容は複雑で覚えることが多く、努力しても思うように身につかず、心身ともに限界に近い。 家庭との両立も難しく、十分な休息が取れないまま、自律神経失調症を発症。 職場では人間関係にも距離を感じ、孤立感が深まっている。 夫は辞めることに否定的で、「お金のため」「社会経験のため」と続けることを望んでいる。 相談者さんは、自分がどこまで頑張ればいいのか分からず、出口のない苦しさを感じている。

大きな環境の変化に、心と体がまだ追いついていない状態である可能性があります。 専業主婦からフルタイム勤務への移行は、仕事の負担だけでなく、生活のリズム全体を変える大きな挑戦です。 それにもかかわらず、「迷惑をかけてはいけない」「頑張らなきゃ」というtaresigaさんの責任感の強さから、無理を重ねてこられたように思います。 また、「理解しようとしても覚えられない」「周囲から距離を置かれている」といった状況も、自己否定を強めてしまいやすい要因の一つです。 脳も体も疲れ切った状態では、記憶力や集中力が低下し、感情も揺れやすくなります。 これは「気の持ちよう」ではなく、心身の限界を知らせるサインと考えた方が自然かもしれません。

まず、taresigaさんが今感じている疲労は、怠けでも甘えでもなく、「しっかりと頑張ってきた証拠」です。 少し立ち止まって、「これ以上、自分を追い詰めないための時間」を持つことが大切かもしれません。 もし可能であれば、心療内科などの医療機関に「職場のストレスが体調にどう影響しているか」を具体的に相談してみてください。 もしすでに受診されていて（自律神経失調症で）主治医がいる場合には、主治医に。 場合によっては一時的な休養の必要性を診断書として出してもらうこともできます。 また、旦那さまの「辞めてほしくない」という気持ちは、経済的な不安や期待から出ているかもしれませんが、あなたの心と体が壊れてしまっては本末転倒です。 「お金」よりもまず「命と健康」を守ることを、どうか優先して考えてみることはできませんか？ そして、「頑張らなきゃ」と思う気持ちの裏には、周囲からの評価を大切にしてきた誠実さがあります。 でも、もう少し「自分を守るためのやさしさ」を持ってもいい時期だと、私は思います。

マインドカフェのカウンセリングでは、「もう頑張れない」と感じる心の背景を一緒に整理し、 「自分を責めずに休むための考え方」や「心身を回復させる小さな習慣」を見つけていくサポートができます。 人は限界を感じるときこそ、変化のきっかけを得ることもできます。 無理に前へ進もうとしないでください。 taresigaさんはもうすでに、十分頑張っているのだから。 少しずつ、自分の呼吸を取り戻すように、“生きるペース”を取り戻す時間を一緒に考えていきましょう。