匿名さんは看護師として15年、お勤めしています。 患者さんにはいろいろな人がいます、匿名さんは疾患を直そうという思いのある患者さんのことは、支えたいと思ってます。ただ、「治療には非協力的なのに、苦しいのは嫌」「自分を特別扱いしてほしい」「病院＝ホテルと勘違いしている」といった患者さんに対しては、正直どうでもいいと感じています。 自分の体を酷使して痛めてしまったときには、「なんで他人のために自分の体を」と思うこともあります。 だんだんと患者さんに対して何も感じなくなり、「こんな自分は看護師を辞めたほうがよいのか？」と思っています。

看護師として15年ということは、匿名さんは看護師としてベテランであると考えられます。 だいたいの仕事の内容や流れもわかり、日々の業務をミスがないように気を付けながら行いつつ、患者さんとコミュニケーションを行う余裕もあると思われます。そして、さまざまな患者さんとの交流をされているなかで、エゴや甘え、常識のなさといったマイナスの部分も見え、そういった患者さんに対しては気持ちの面で距離を置いているようです。 自身の体を痛めてまで、他人を助けることに疑問を感じつつ、そういった自分に対して看護師としての適性に疑問を感じています。

匿名さんは看護師さんとして15年にわたってお仕事をされてこられたということは、もともととても真面目で、お仕事に対して真摯に向き合ってこられたのではないでしょうか？ 仕事に対して一生懸命頑張ってきた方、特に看護師さんをはじめとする対人援助職には、バーンアウト（燃え尽き症候群）が多く見られます。 バーンアウトの症状として ・情緒的消耗（心も気持ちも疲れ果てた、仕事のために心にゆとりがなくなったと感じる、こんな仕事はもう辞めたいと思う） ・脱人格化（職場の人、患者さんと話したくなくなる、仕事の結果はどうでもよいと感じる、気配りが面倒に感じる） ・個人的達成感の低下（仕事達成度が低下する、仕事への適性がないと感じる） が挙げられます。 匿名さんのお話の中には、これらの症状に似ているものがいくつか見られていますので、もしかするとバーンアウトの可能性も考えられます。 また、今回のこの匿名さんのお話は、現在のお仕事（もしかしたら職場環境や人間関係など）だけでなく、ご自身のキャリアの振り返り（場合によっては見直しや再設計など）、気分や体調のメンテナンスといった匿名さんの人生について今一度考えてみる機会なのかもしれません。

カウンセリングでは、お仕事や普段の生活から発生したストレスを整理し、その方に合ったストレスコーピング（対処方法）を一緒に検討するだけでなく、さらに視点を広げ、その方の人生がより楽しいもの、充実したものとなるようこれまでの人生を振り返ったり、これから先の人生をどのように生きていきたいかについて詳しくお話しすることで、今をどのように生きていくか考え、行動できるようサポートさせていただきます。 もしも、匿名さんが必要と感じた際には、ぜひカウンセリングをご利用されることをお勧めいたします。 匿名さんの今後のご活躍を陰ながら応援しています。