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お金・ビジネス
コーヒー豆_レベル._アイコン.トラコイのクマ
3ヶ月前
お恥ずかしい話ですが、パチンコが辞められません。1円パチンコで、ワンプッシュ200円で18000円勝ちしても、次の日もパチンコに行き5000円負けて、その次の日もパチンコに行き10000円負けると言う事を繰り返してます。生活費をギリギリまでパチンコに使い苦しい生活を余儀なくされると、もうパチンコやらない方が絶対良いと考えるのですが、給料を貰うとちょっとぐらいならと結局パチンコに行ってしまいます。良い歳して自己管理が出来ないのは恥ずかしい話ですが、この負の連鎖を止める。考え方?方法?私はこうしてパチンコ辞めました。等有ればお聞かせ下さい。
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専門家プロフィール
山路 和英 さんの専門回答
3ヶ月前
それは意志の弱さではない。「ギャンブル依存症」の仕組みを知り、抜け出すための具体的ステップ
#ギャンブル依存症 #パチンコ #依存症 #ストレス #金銭管理
こんにちは、トラコイのクマさん。投稿を拝見いたしました。「辞めたいのに辞められない」という苦しい状況を、勇気を出してお話しくださり、ありがとうございます。そのお悩みは、決して「恥ずかしい話」ではありません。多くの人が同じ問題で苦しんでおり、それは専門的なサポートが必要な、回復可能な「病気」の一つなのです。
[今回の悩み]
トラコイのクマさんは、長年パチンコが辞められずに悩んでいらっしゃるのですね。大勝ちしても、結局はそれ以上のお金を使い込んでしまい、生活が苦しくなると「もう辞めよう」と固く決意する。しかし、給料日になると「少しだけなら」と、またパチンコに行ってしまう…この負の連鎖を断ち切りたいと、切実に願っていらっしゃるご様子です。
[悩みの原因・分析]
まず、なぜパチンコがこれほどまでに辞めにくいのか、その「仕組み」を知ることが第一歩です。ご意見にもある通り、これはトラコイのクマさんの「自己管理が出来ない」からではなく、「間欠強化(かんけつきょうか)」と呼ばれる、脳の強力な学習メカニズムによるものです。 簡単に言えば、「いつも負ける」のではなく「たまに大勝ちする」という予測できない報酬が、「次も当たるかもしれない」「負けた分を取り返さなければ」という強い期待と執着を生み出します。そして、当たった時の脳内の興奮(ドーパミンの放出など)を脳が覚えてしまい、意志の力だけでは抗うのが非常に困難になるのです。これは、誰の身にも起こりうる、科学的に説明された「依存症」という状態です。ご自身を責める必要は全くありません。
[やってみましょう!]
意志の力だけで戦うのではなく、具体的な「仕組み」で依存の連鎖を断ち切るための、3つのステップをご紹介します。 1. 物理的な「壁」を作り、パチンコから距離を置く 「行きたい」という気持ちが起きても、簡単に行けない環境を強制的に作り出します。 ・行動範囲を変える: パチンコ店のある通りを避けて通勤・移動する。開店時間には必ず別の予定(仕事、通院、友人との約束など)を入れる。 ・人間関係を見直す: もしパチンコ仲間がいるのであれば、正直に事情を話し、回復するまで距離を置かせてもらうようお願いしましょう。 2. お金の「流れ」を変え、自由に使えるお金をなくす 「ちょっとぐらいなら」という気持ちが生まれるのは、手元に自由になるお金があるからです。その流れを根本から変えましょう。 ・お金を隔離する: 給料日には、最低限の生活費以外のお金を、すぐに引き出せない定期預金などに入れましょう。ATMカードを家に置いておく、というのも有効です。 ・管理を依頼する: 可能であれば、信頼できるご家族(配偶者や親御さん)に、「回復するまで」という期限付きで、お金の管理をお願いするのも非常に効果的な手段です。 3. 「人との繋がり」で心を回復させる 依存症の根本には、孤独感やストレス、自己肯定感の低さが隠れていることが少なくありません。パチンコで得られる一時的な興奮ではなく、人との安定した繋がりが、心を回復させる大きな力になります。 ・自助グループに参加する: 同じ悩みを持つ人たちの自助グループ(GA:ギャンブラーズ・アノニマスなど)に参加することを強くお勧めします。そこでは、誰もあなたを「恥ずかしい」と責めません。「回復したい」という共通の目標を持つ仲間と、ありのままの気持ちを分かち合うことで、孤独感が和らぎ、回復への大きな勇気と知恵を得ることができます。
あなたは、ご自身の問題を正面から見つめ、変わりたいと強く願っています。その気持ちこそが、回復への最も大切な原動力です。 しかし、これらのセルフケアは非常に有効ですが、ギャンブル依存症は専門的な治療が必要な病気です。一人で戦い続けるのは、あまりにも過酷な道のりです。 ぜひ、依存症を専門とする精神科や心療内科、あるいは地域の精神保健福祉センターに相談してください。専門家は、あなたの状況に合わせた具体的な治療プログラム(認知行動療法など)を提案し、回復への道のりを力強くサポートしてくれます。自助グループへの参加と並行して、専門的な治療を受けることが、この負の連鎖を断ち切るための、最も確実な方法です。どうか、一人で抱え込まず、専門家の力を借りるという一歩を踏み出してください。