ふゆのひさんは、怒りや悲しみ、注意を受けるなど感情が揺れ動く場面で、涙があふれたり、呼吸が乱れ、過呼吸のような症状が出ることがあるのですね。 自分では落ち着こうとしてもなかなかおさまらず、周りからの「甘えている」「意思が弱い」といった言葉にさらに追い詰められてしまう。 その反応をどうにかしたいという切実な思いを抱えておられる状況ですね。

涙や呼吸の乱れは、「心が弱いから」ではなく、心が過剰に緊張してしまうことで起こる身体的反応かと思われます。 人によっては、注意を受けるなどの“心理的な圧”を感じると、自律神経が一気に高ぶり、「逃げたい」「守りたい」という防衛反応が働きます。 涙や過呼吸は、そのストレスを脳と体が処理しようとして起こる自然なサインでもあります。 特に、過去に厳しい叱責や人前での否定的な体験があった場合、同じような状況に置かれると脳が「危険」と判断て反応してしまうことがあります。 つまり、ふゆのひさんの体は“甘え”ではなく、“心を守るために必死に反応している”ということなんです。

まずは、泣いてしまう自分を責めないであげてください。 涙はふゆのひさんの心が痛みを感じている証拠であり、泣くことで少しずつ緊張を解放しています。 実際の場面では、涙や呼吸の乱れが起きそうな時に、 ・軽く息を吐くことだけに集中する（「吸う」より「吐く」を意識） ・その場を離れ、トイレや廊下など安心できる場所で深呼吸する といった、緊張をいったん落ち着かせる工夫が役立つ場合があります。 そして、頻度が増えている場合や呼吸が止まらないほど苦しい時は、パニック発作や強いストレス反応の一つの可能性として、心療内科や精神科で相談されるのも良いかと思います。 「気持ちの問題」として片付けずに、身体的な仕組みを整えることで改善が見込める場合もあります。 気持ちにはコントロールできるものとできないものがあります。 だから、自力で何とかしようとしなくても、それは弱さではありません。

マインドカフェのカウンセリングでは、「涙や呼吸の乱れが出る背景」や「心が安心を取り戻すための方法」を一緒に見つけていくことができます。 人からの言葉で傷ついた心をゆっくり癒しながら、自分を責めない方向に感じられるサポートをしていきます。 涙は、心がもう頑張りすぎていますというサインでもあります。 どうか少し立ち止まって、自分の体と心を責めずに休ませる時間を持ってあげてくださいね。