お話の詳細
依存・中毒
コーヒー豆_レベル._アイコン.shin75
3ヶ月前
買い物依存症です。
また買い物依存発動で、あるショッピングサイトで買い物(服や靴など約一万円分)してしまいました。先月も約8000円分買い物しました。 やはり僕は買い物依存症の病気であるという自覚が必要です。 お金が少しあると買い物したくなる衝動も薬を飲めばなおるのでしょうか? 精神科に通院しているので今度相談してみようと思います。
妄想ストレス強迫観念依存中毒_執着うつ不安定_躁うつ無気力
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専門家プロフィール
山路 和英 さんの専門回答
3ヶ月前
「買いたい衝動」と上手に付き合う。罪悪感を減らし、コントロールを取り戻すための4つのステップ
#買い物依存症 #依存症 #金銭管理 #ストレス #中毒
こんにちは、shin75さん。投稿を拝見いたしました。「これは買い物依存症かもしれない」とご自身の状態を客観的に見つめ、かかりつけの精神科の先生に相談しようと決意されていること、問題解決に向けた非常に勇気ある、大切な一歩です。
[今回の悩み]
shin75さんは、お金が少しあると服や靴などを買いたいという衝動に駆られ、先月、今月と立て続けに買い物をしてしまったことで、「自分は買い物依存症だ」という自覚を持ち、悩んでいらっしゃるのですね。その衝動が、お薬などでコントロールできるものなのか、専門家である主治医に相談しようと考えていらっしゃる、ということです。
[悩みの原因・分析]
まず、、「やめたいのに、やめられない」と感じる場合は、まさに依存症の特徴です。それは意志の弱さの問題ではなく、脳の報酬系などが関わる、自分一人の力ではコントロールが非常に難しい衝動です。ご自身を「ダメだ」と責める必要は全くありません。 また、ご自身が書かれているように、買い物への強い衝動は、気分の波が関わっている可能性も考えられます。もし、特に気分が高揚している時(躁状態や軽躁状態の時)に大きな買い物をしたくなる傾向があるのであれば、それは治療によってコントロール可能な症状の一部かもしれません。その場合、お薬の調整で衝動が和らぐ可能性は十分にありますので、主治医の先生にご相談されるのは、極めて的確で重要な判断です。
[やってみましょう!]
主治医の先生とのご相談を大前提としながら、ご自身で今すぐに取り組める「衝動と上手に付き合うための工夫」を4つのステップでご紹介します。 1. 買い物への「物理的な壁」を作る 衝動は、意志の力だけで抑えようとすると、かえって強くなることがあります。そこで、物理的に買い物がしにくい環境を作ってしまいましょう。 ・スマートフォンのショッピングアプリを削除する。 ・ショッピングサイトのパスワードは記憶せず、紙に書いてすぐに見られない場所に保管する。 ・クレジットカードは財布から抜き、家に置いておく。 2. 「買い物予算」を明確に決める 「絶対に買わない」と我慢するのではなく、「この範囲内なら自分に許可する」というルールを作ることで、罪悪感を減らすことができます。 ・ご自身の収入に合わせて、毎月の買い物予算を具体的に決めましょう。 ・その金額を現金で封筒に入れ、「この中からしか使わない」と決めるなど、デジタルではなくアナログな方法で管理するのも効果的です。 3. 「資産の形を変える」と捉え直す 買い物をしてしまった後、罪悪感に苛まれるのは辛いものです。少し視点を変えて、心の負担を軽くしてみましょう。 ・買った服や靴は、「お金」という資産が「モノ」という資産に形を変えただけ、と考えることもできます。 ・そして、もし「これは衝動買いだったな」と感じたら、フリマサイトなどに出品してみましょう。お金が一部でも戻ってくるという経験は、「完全な浪費ではなかった」という安心感に繋がり、罪悪感を和らげてくれます。 4. 衝動の「引き金」と「代替行動」を知る どんな時に特に買い物をしたくなるか、少し観察してみましょう。「仕事でストレスが溜まった時」「夜、手持ち無沙汰な時」など、ご自身のパターンが見えてくるはずです。 ・その引き金が来たら、買い物サイトを開く代わりに、別の行動(代替行動)をする、とあらかじめ決めておきます。例えば、「5分だけ散歩に行く」「好きな音楽を大音量で聴く」「冷たい水で顔を洗う」など、あなたにとって少しでも心が落ち着く行動を用意しておきましょう。
買い物は、本来、生活を豊かにする楽しい行為です。今の苦しみは、買い物そのものが悪いのではなく、ご自身の衝動とうまく付き合えずにいることから来ています。 専門家としっかり相談することを土台としながら、今回ご紹介したような工夫を、できそうなものから少しずつ試してみてください。衝動の波を乗りこなし、罪悪感なく買い物を楽しめるようになる日は、必ず来ます。応援しています。