おそらく何かしらの病気があるのではないかと思い、心療内科に行くかどうかを悩んでいるというめっそんさん。一時期よりは落ち着いているし、親御さんからは思い込みと言われてしまったのですね。だけどずっと生きづらさを抱えているし、いくつかの症状にも当てはまって、しんどい時には本当にしんどい。どうしたものかという思いを投稿してくださいました。

件名にあった病院に行く基準ですが、特に明確な決まりがある訳ではありません。今はネット上で色々な診断ができてしまいますので、いくつか見ていると誰でもどれかしらは当てはまるような気がしてしまいます。情報量が多いと、どうしたら良いのか余計悩んでしまいますよね。でも、本人が辛いと思ったら行き時です。しんどさは人それぞれで比べようがないものですので、ご本人が辛くて日常生活を送るのが辛いな、なんだかしんどいなと思ったらあまり我慢をせず受診されるのが良いのではないでしょうか。

投稿を拝見すると、めっそんさんの不安定さの背景には、家族関係が影響しているようです。本当に鬱で辛かった時期には親御さんに受診を否定されるようなことを言われてしまったとのこと。本来であれば身近な家族には辛さに寄り添い、応援してほしいものなのに、辛い気持ちまで否定されてしまったように感じて余計辛い思いが募ってしまったのではないかと想像できます。本当にしんどくて、大変な時期をお一人で乗り越えてこられたのですね。 また、自分が病気でなくても親御さんは病気なのではないかと感じていらっしゃるとのこと。そう感じるほど、小さい頃から家族に振り回されて生きてこられたのかなと感じました。ご家族の詳しい様子は分かりませんし精神的な疾患があるかどうかは判断できませんが、不安定な親のもとで子どもながらに気を遣いながら過ごしていると、どうしても大人になってからも対人関係で葛藤を抱えたり、普段の生活でストレスを抱えやすくなったりします。今のめっそんさんには、そういったことを全て打ち明けて定期的にじっくりと話を聞いてくれる場が、必要なように感じました。 心療内科の診察では、初診の場合30～50分程度と長めに時間を取ってくれることが多いです。ですが日本の保険適用の制度上、再診以降は5～10分で最近の様子や薬の調整について簡単に話をするのみとなってしまうことがほとんどとなります。もちろん、鬱症状が激しかったり、眠りの問題があったりする場合には、病院の助けが必要となります。でも、投稿を拝見した限り、めっそんさんには家族関係や自分の体調面、今後のこと等について、じっくり話をする場所の存在が大切なように思いました。精神症状がある場合には通院と併せてになるかとは思いますが、どこかでそのような話をできる場所を探してみても良いのではないでしょうか。もし学生さんでしたら大学の相談室が利用できると思いますし、こちらでもオンラインのカウンセリングが利用できます。機会があれば、カウンセリングの利用も検討してみてくださいね。

両親との関係、家族に関する葛藤により、ストレスを抱えている方はたくさんいらっしゃいます。家族関係は本人の人間関係のあり方の基礎を形成するものですので、大人になってからもその呪縛に苦しめられているという方は多いです。カウンセリングでそういった家族関係について振り返り、自分の性格や対人関係の持ち方について改めて考えてみることで、新たな気付きが得られ、ずいぶんと生きやすくなるという場合もあります。お薬のようにぱっと効果が出るものではなく、時間のかかるプロセスとはなってしまいますが、きっとこれからのめっそんさんの人生にとって良い機会になることと思います。 やらなければいけないことも多くお忙しい毎日かとは思いますが、時には完全なオフ日を作り、日常から離れて気分転換することも大切です。適度に息抜きも挟みながら、どうぞご無理のないようにしてください。