自分について何も分からず、どうしたい、何がしたい等の気持ちも無くなってしまっているという、すけけの子さん。何もしないまま一日を終えることも多く、精神科で聞かれた「何を治したい？」との問いにも答えることができなかったようです。だけど本当は自分自身を理解したいし、何がしたいかを見つけてみたいというお気持ちがあるのですね。どうしたら良いか分からない、という疑問を投稿してくださいました。

心が疲れていたり、うつっぽくなっていたりする時には、普段のように心が動かず感情がなくなったような状態になることがあります。今まで楽しめていたことも楽しめなかったり、人といてもなんだかぼーっとしてしまったり、喜怒哀楽がなかったり。大きなストレスを抱えていると、ストレスから心を守るためにこのように感情が麻痺してしまうことがあります。もしかしたらすけけの子さんは、今とても心がお疲れの状態なのかもしれません。毎日仕事や人間関係で心が疲弊していると、いつしか自分の感情がどこかに行ってしまうこともあります。そんな時にはまずは十分に休息を取ることが何より大切ですが、それ以外にどんなことに気をつけてみたら良いでしょうか。少し考えてみたいと思います。

今は自分が何をしたいか分からないし、目の前のことで精いっぱいで将来のことなんて考えられない。それだけ、すけけの子さんの日常は忙しく、ストレスフルな毎日を過ごしているのだと思います。そんな中でも、自分を理解していきたいし本当はどうしたいのかを探してみたいというお気持ちは、とても前向きで素敵なものだと思います。無理のない範囲で、少しずつ探していけると良いですよね。 将来のことや自分のしたいこと、という大きな事象について思いを馳せるというのは、とてもエネルギーを使います。まずは些細な事でも、やってみたいこと、少しでも心動かされることを探してみるのも良いかもしれません。今日の夜に何が食べたいか、週末に見てみたい映画はないか、会いたい友達はいないか。音楽番組を眺めながら、好きなアーティストを見つけてみるというのも良いと思います。小さなことでも自分の気持ちが向いた方に行動してみることを積み重ねていくと、自分についての理解に繋がります。 また、日々の生活の中で起きた出来事に対して自分が感じたことに、名前をつけてみるというのも一つの方法です。感情は、名前をつけることでぼんやりとした輪郭が鮮明になってきます。起きた出来事に対して自分が「怒り・悲しみ・喜び・不安」といった言葉の中でどのようなものがしっくりくるのか言語化してみることで、自分の感情に気付いていくことができるかもしれません。毎日の終わりに日記をつけて、日々の出来事とそれについて書き出してみるのも良いと思います。 また、カウンセリングで第三者に話を聞いてもらい、自分自身について改めて振り返ってみるというのも、役に立ちます。頭の中にあるぼんやりとした感情や考えは、言葉にすることでよりはっきりと意識することができ、自己理解に繋がります。自己理解が進むと、次第に今後のことについても考えることができるようになります。心がお疲れの状態でしたら、すぐに将来のことを考える必要はありません。自分は今、考えるエネルギーも足りない状態なんだというのを受け入れ、意識してゆっくり過ごすというのも大切なことかと思います。

こちらでもオンラインのカウンセリングが利用できますので、自分自身についてより理解を深めたい、改めて自分の気持ちを客観的に見つめてみたいという場合には、是非カウンセリングの利用もご検討ください。カウンセリングというのは、自分についてより深く知っていくプロセスです。双方向に話をしていく中で、徐々に自分自身を見つめ直していくことが可能になります。 すけけの子さんが、少しずつでもご自身についての理解を深め、心の負担を軽減していくことができますように、応援しています。まずはどうぞお身体を大切に、ご自愛くださいませ。