他人のことで涙を流したり応援をするという気持ちが他の人よりも薄いと感じ親にも言われてきた、そんな自分は冷たいのか。 口では気遣っている言葉を掛けることはできるものの、内心は冷めた目で見てしまう。その他誰もが感動したりするシーンでも同じ感情にならない。

「私って冷たいんでしょうか？」 本当に冷たい人はそもそも自分が冷たいのかな？と悩むことはありません。 たかなおさんがお話しくださったこと、とても大切な気づきだと思います。「冷たいのでは？」と不安になってしまうのも無理はありませんよね。しかも、昔から親御さんからも言われてきたとのことですから、その言葉が「自分はそういう人間なのかも」という思い込みに繋がってしまっているのかもしれません。 一般的に考えられる原因をあげてみますね。 ・自分の中で"興味がない"イコール"冷たい"と思っている ・本音ではみんなと同じ感情になりたい、共感したい ・みんなと同じ感情にならなければならないという固定観念が強すぎて、なれない自分を責めてしまう ・幼少期に自分の感情を表現して否定されたことがあり、感情を表現しなくなった ・自分にも思い当たる節があったものの、親や周囲の大人から「冷たい」と言われたことが潜在意識で傷付いている ただ、心理学的に見ると、感情の出方や表現の仕方にはかなり個人差があります。涙が出る人もいれば、心の中では理解しつつも表には大きく反応しない人もいます。これは「感受性が低い」というより、むしろ「外に出にくいタイプ」や「冷静に物事を見やすいタイプ」と捉えることもできるんです。 また、人によっては無意識に「感情を抑えるクセ（防衛機制）」を身につけている場合もあります。幼少期に「そんなことで泣くな」「可愛いと思いなさい」などと言われてきた経験があると、本来の感情よりも「どう振る舞うべきか」に意識が向きやすくなるんですね。 ですので、たかなおさんが涙を流さなかったり「可愛い」と思えなかったりするのは、「冷たい人間だから」ではなく、これまでの経験や心のクセによる部分も大きいと考えられます。

大切なのは「普通の人みたいにしなきゃ」と無理をすることではなく、たかなおさんなりの感情の感じ方・表現の仕方を「これでいい」と認めてあげることです。感情の形は一つではありませんし、たかなおさんの冷静な視点は、実は人を支えたり物事を整理する場面でとても役立つ力になりますよ。自分はおかしいのかな、と自分にダメ出しをしていると心に余裕がなくなってしまいます。まずは自分を大事にして自分のお気持ちに寄り添ってあげてくださいね。自分のことを本当に大事にしていると思えた時に、その悩みはいつの間にかなくなっているかもしれません。

たかなおさんが勇気を出して書いてくださったお気持ち、とても大切に受け取りました。 実はカウンセリングの場では、今お話しくださったような「自分の感じ方は変なのかな？」という思いを、安心できる環境でじっくり整理していけます。 例えば、 親からの言葉やこれまでの経験が、今の自己イメージにどう影響しているかを一緒に探れる。 「冷たい人間かもしれない」という不安を「自分はこのままで大丈夫なんだ」という安心感に変えていける。 感情のクセやパターンを理解して、自分に合った向き合い方を見つけられる。 といった効果が期待できるんです。 「普通の人みたいにするのは疲れた」というお気持ちを、一人で抱え込まなくても大丈夫です！ 初めての方も多いので、たかなおさんもどうぞ気軽に利用してくださいね。