過眠症の疑いがあると言われたねむねこさんは、仕事中の居眠りがひどく、解雇を言い渡されてしまったとのこと。これからのことや仕事、親のことを考えると不安が大きく、死にたい気持ちにもなってしまうようです。

過眠症があると、夜間に十分な睡眠を取っているにも関わらず日中の眠気がひどく、自分でも知らない間に眠ってしまっていることがあります。学校や仕事ではさぼっていると思われてしまうことも多いのでなかなか理解されにくく、とても難しい病気です。自分ではコントロールできない眠気と周囲からの無理解に、大変苦しい思いをされている方も多いです。ねむねこさんも仕事中に寝てしまうことがあり、病気を理解してもらえなくてとても辛い思いをされてきたこととお察しいたします。どうにもならない症状を抱えながら、本当にしんどくて苦しい時間でしたよね。これから新しいお仕事を探すところかとは思いますが、病気と付き合っていくためにどのような心構えでいたら良いのか、少し考えてみましょう。

他の投稿を拝見したところ、ねむねこさんは今とても思い詰めた状態で、もっと頑張らなくては、我慢しなければと、解雇されてしまったご自分を責めるようなお気持ちでいらっしゃるようです。でも、過眠症の眠気は本人が我慢したからと言ってどうにかなるものではありません。寝てしまうのは本当に不可抗力で、決して甘えとかさぼりとかいうものではないのです。どうぞご自分を責めることなく、病気と付き合っていく道を探してほしいなと思います。 過眠症にも色々な種類があるのですが、中でもナルコレプシーの場合には、普通だったら眠るべきではない場所・状況で強い眠気に襲われるという睡眠発作が出現します。周囲からは寝不足による居眠りとみなされ、だらしないとか、我慢が足りないとか判断されてしまいます。でも、これはれっきとした病気であり、治療の対象となります。そして症状を軽減し、日常生活をストレスなく送るためには、周囲の理解も不可欠となります。 病院で過眠症の疑いがあると言われたとのことですが、ナルコレプシー等の睡眠障害でも、日中に適切な過眠を取る・規則正しい生活リズムにする・必要に応じて投薬治療を行う、等により、症状が緩和されることがあります。まだ疑いの段階とのことですので、睡眠障害を扱っている病院にて精査の上、対処法について相談されると良いかと思います。もし睡眠時無呼吸症候群が背景にある場合には、特別な器具で睡眠中の呼吸を記録する必要もあります。きちんと精査した上で治療を受けることで、今まで通りの日常生活を送ることができるはずです。どうぞ希望を失うことなく、まずは適切な治療を受けられる場所を見つけられると良いですね。 お仕事を辞められたところですので、今後のことについて焦る気持ちが先行してしまうのも自然なことです。でも、まずは病気との付き合い方を見極め、その上で自分に合った働き方を探していってください。病気についてオープンにし、勤務中に適度な休憩を取れるように配慮してもらう等、医師と相談しながら勤務上での注意点についても考えていくことができるかと思います。今は合理的配慮と言って、様々な障害を抱えた方が周りの人と同じような環境で仕事や学業ができるように配慮することが、事業所には求められています。こちらの投稿では分かりかねますが、もし親御さんとの関係でも困難を感じている状態であれば、診察に付き添ってもらって医師から症状について説明してもらうということも可能かと思います。今後のことを考えるとどうしても焦る気持ちが大きくなってしまうとは思いますが、症状を抱えながらねむねこさんは既にもう十分頑張ってきました。どうぞ身体の回復を最優先に考え、ご自分を責めることのないようにしてほしいと思います。

過眠症との付き合い方、これからのこと、ご家族との関係等について専門家に相談したいという場合には、こちらでもオンラインのカウンセリングが利用できます。今は頭が混乱して冷静に考えられないという状況かもしれませんが、誰かに話すことで客観的に問題を見つめ直すことができるというメリットもあります。機会がありましたら、カウンセリングの利用も是非ご検討ください。まだまだ暑い日が続きますので、どうぞご自愛ください。