みこと3510さんはヘルパーさんとして勤務されています。もともとの細かいところに気が付く性格でが生かされ、周囲のかたから喜ばれることもたびたびです。 ただ、「あなたじゃないとダメ」「困ったときには頼りにしてるね」「娘みたいに思ってるよ」という言葉をかけられると、嬉しいというよりも「束縛されている」と苦しい気持ちになって、拒絶したくなるようです。本来であれば「頼られて嬉しい」「認められて嬉しい」と思いそうな場面ですが、「私しかいない」と言われているような気がして負担に感じる。 これはどうしてなのでしょうか？

人から褒められると、一般的には自己肯定感や自己効力感が上がり、「嬉しい」気分になると考えられています。しかし、褒められても嬉しいと感じられないこともあります。 それは以下の場合です。 ・無意識の圧力を感じる ・相手が本当はそのように思っていないと考えられるとき ・自分の特定の一面だけを評価されているとき ・周囲との人間関係が壊れることが予想される みこと3510さんは「自分しかいない」と言われているようで負担に感じるとのことでしたので、「無意識の圧力を感じる」というのが一番当てはまるかもしれません。また、お仕事の現場での出来事なので、仕事をしている自分に対してという「特定の一面への評価」というのも考えられます。「＃いい顔しい」となっているので、みこと3510さんはご自分で「仕事中はいい顔しい」だと感じられているのかもしれません。利用者さんから「あなたじゃないとダメ」と言われることでほかの職員との関係（嫉妬ややっかみなど）も心配材料となることが考えられます。また「＃ほどほどの距離感が不明」ということから、「あなたじゃないと」という言葉に「距離感はこれで合っているのかな？」と不安を感じられているのかもしれません。

介護の現場では、いろいろな方がいます。仕事に対して熱心で、利用者さんにも丁寧に接し、利用者さんから頼りにされる人もいれば、淡々と自分の仕事をこなし、利用者さんとの関わりをあまり持たないようにしている人、モチベーションが高くない人など、その方によって働き方はそれぞれで、利用者さんの反応や職員に対する気持ちも異なります。 みこと3510さんは、細やかな気配りで利用者さんからも頼りにされているのですね。ただ、「あなたじゃないと」と言われる、それが正しい距離間なのか？また、仕事に対する無言のプレッシャーとなったり、自分自身に対する猜疑心（いい顔している）となったりして、複雑な気持ちとなっているのかもしれません。 素直に「ありがとう」と思えるようになるために、今一度、みこと3510さんが感じている「負担」というのがどのような負担なのかを深く掘り下げてみるのも、嬉しくない原因を解明する手がかりになるかもしれません。

カウンセリングでは、まずご自分自身について改めて見つめなおします。どんな性格で、どんな風に物事を捉えるのか、それはどのように考えてなのか、周囲との人間関係やそれについて思っていること、仕事についての考えなどなど…忙しい毎日の中で、ふと湧いた感情に対してついつい流してしまうことが多いかと思いますが、カウンセリングでは、その感情についても整理します。そうすることによって、「どうしてこうなるのだろう？」「どうしてこう思うのだろう？」という疑問に対するご自身の本来の気持ちがあきらかになることがあります。 みこと3510さんが必要と感じられるのであれば、ぜひカウンセリングのご利用をお勧めします。 ヘルパーとして、日々一生懸命がんばられているみこと3510さんを陰ながら応援しています。