お話の詳細
仕事関係
コーヒー豆_レベル._アイコン.なまこたん
4ヶ月前
他の従業員との不幸比較
私の上司(女性)は、私のことを励ましてくれるのですが、他の従業員と人生不幸比較します。 〇〇さんは、キャリアを積みたい人で、幼い頃にお父さんを亡くして、旦那さんも癌だから、いつ自分1人で子供を育てなくちゃいけないから覚悟がある。 だから私も頑張れと言われます。 人それぞれいろいろあって私だけがしんどいわけじゃない。 だから辞めるな。 そう言いたいんだと思います。 私は適応障害です。 もう10年近く精神科に通院して、ずっと薬漬けです。 だからといって、私1人がしんどいとか、不幸とか、そんなことは思ってはいません。 今の仕事の状況がしんどいだけです。 私はこういう励ましをどういうふうに受け止めていいかわかりません。 受け流すこともできず、なんかモヤモヤします。
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専門家プロフィール
山路 和英 さんの専門回答
4ヶ月前
他人との比較から自由になる心の守り方
#人間関係の悩み #適応障害 #自己肯定感 #ハラスメント
こんにちは、なまこたんさん。投稿を拝見いたしました。励まされているはずなのに、かえって心がモヤモヤと重くなってしまう…その感覚、非常によく分かります。それは、あなたの受け止め方がおかしいのではなく、その励まし方に問題があるからであり、心がそう反応するのは、ごく自然なことです。
[今回の悩み]
なまこたんさんは、上司の方から励ましの言葉をかけられる際に、他の従業員の過酷な人生経験を引き合いに出され、「あの人に比べれば…」「だからあなたも頑張れ」といった形で、いわゆる「不幸比べ」をされることに、どう対応して良いか分からず悩んでいらっしゃります。ご自身も10年近く精神科に通院されている経験があり、決して自分だけが不幸だとは思っていません。ただ「今の仕事の状況がしんどい」だけなのに、その気持ちを無視されているようで、言葉を受け流すこともできずにいるご様子です。
[悩みの原因・分析]
まず、上司の方の意図は、ご意見にもある通り、おそらく「あなたを励ましたい」という善意から来ているのでしょう。しかし、その手法は「他人の不幸との比較」という、相手の気持ちを深く傷つけかねない、非常に未熟なコミュニケーション方法です。 この「不幸比べ」がなぜ人をモヤモヤさせるのか。それは、「あなたの今の苦しみは、あの人の苦しみに比べれば大したことではない」という、あなたの苦しみを矮小化し、否定するメッセージが裏に含まれているからです。なまこたんさんが訴えたいのは「今の仕事のしんどさ」という、ご自身の個別で具体的な問題です。それに対して、全く別の誰かの人生の話を持ち出されても、何の解決にもならず、ただ「私の辛さは理解してもらえないのだ」という孤独感と無力感が募るだけなのです。 そして、人はなぜ「比較」をしてしまうのか。それは、自分の中に確固たる「ものさし」がなく、他者との比較でしか物事を測れないからです。もし、なまこたんさん自身も、この「比較の土俵」に無意識に乗ってしまい、自分の辛さを誰かと比べてしまう時があるとしたら、それは「今、自分の生き方や感情に迷いがある」というサインなのかもしれません。
[やってみましょう!]
このモヤモヤした状況に対して、心を守るための具体的なステップを試してみましょう。 1. 上司への「防衛話法」を身につける 相手の悪意のない言葉に、真正面から傷つく必要はありません。心をすり減らさないための、受け答えの技術です。 ・感謝で受け流す: ご意見の通り、まずは相手の「励ましたい」という意図だけを受け取ります。「(ご心配いただき)ありがとうございます」とだけ返し、心の中では「でも、その比較は私には響かないな」と、冷静に線引きをしましょう。 ・話題を自分の問題に戻す: もし余力があれば、「ありがとうございます。私自身の問題としては、今はこの業務の〇〇という点が、特に負担に感じております」と、話題を具体的な「仕事の状況」に引き戻すのも一つの手です。これにより、「不幸比べ」の土俵から降りる意思を示すことができます。 2. 「比較の罠」から抜け出す心の練習 上司の言葉が、自分自身の「比較癖」を刺激してしまうこともあります。その罠から抜け出すための、心の持ち方です。 ・「苦しみに大小はない」と心に刻む: 他人の苦しみと自分の苦しみを、比べる必要は一切ありません。10年間、病と向き合ってきたあなたの苦しみは、誰が何と言おうと、あなたにとって100%本物であり、尊重されるべきものです。「苦しみは競争ではない」と、ご自身に言い聞かせてあげてください。 ・「比較している自分」に気づく:もし「自分はあの人よりマシだ」あるいは「あの人に比べて自分はダメだ」と考えている自分に気づいたら、「あ、今、私は自分のものさしを見失っているな」と、客観的に自分の状態を認識してみてください。その気づき自体が、比較のループから抜け出す第一歩になります。
適応障害を抱えながら、職場でこのような心をすり減らすコミュニケーションに対応し続けることは、非常に大きな負担となります。「受け流せない」「モヤモヤする」と感じるのは、それだけ今の環境があなたの心にダメージを与えている証拠です。 もし、この状況が続き、仕事への意欲や心身の健康にさらに影響が出るようであれば、決して一人で抱え込まないでください。 このような場合、カウンセラーや臨床心理士などの専門家に相談することが、状況を整理し、心を守る上で非常に有効です。専門家は、あなたの気持ちを否定することなく受け止め、職場での具体的なコミュニケーションの取り方(アサーティブコミュニケーションなど)や、ストレスへの対処法を一緒に考えてくれます。あなたの「今のしんどさ」を、誰かと比較することなく、まっすぐに話せる安全な場所を持つことは、あなたの心を回復させる大きな力になります。どうぞ、ご自身をいたわるための一つの選択肢として、専門家への相談を検討してみてください。
コーヒー豆_レベル._アイコン.
なまこたん (投稿者)
4ヶ月前
山路先生 ありがとうございます。 私も比較癖はありますが、人に言われると傷つくものなんですよね。 上司の励ましはうれしいのですが、「やって当たり前、できて当たり前、できないなら休日出勤、徹夜するつもりで」が普通の業界なので、頑張れとしかないんですよね。今の職場にいて大丈夫なのかが毎日不安です。ほんとは辞めたいのに、きっかけもなく、励ましてくれてるので申し訳ない気持ちもあります。