娘さん（26歳）は躁うつ病と診断され、アルバイトを続けながらも体調不良で休みがちになり、気分が高まると家に帰らず、お金が尽きると消費者金融に頼ってしまうとのことですね。 かつて借金を肩代わりした経験もあり、繰り返される問題行動に対してクロッカスさんは「もうどう対応したらよいかわからない」と感じていらっしゃるのですね。

躁うつ病の症状は「気分の波」が大きく、本人の意思や努力だけでコントロールするのが難しい場合も多いです。 気分が高まると浪費や無謀な行動に出やすく、落ち込むと仕事や生活が続けられなくなることも珍しくありません。 加えて、ご家族が「支えなければ」という思いから巻き込まれ、限界まで疲弊してしまう「共倒れ」のような状況が生まれやすいのも特徴です。 クロッカスさんが今「もう限界」と感じているのも自然なことだと思います。

クロッカスさんができる対応として少し書いてみましたので、良かったら参考にしてみて下さいね。 ①境界線を引く 娘さんの問題行動（借金や異性関係など）をすべて背負い込むことは、娘さんご本人の回復を妨げ、クロッカスさんの心身にも負担をかけます。 できる範囲とできない範囲を明確にし、「ここから先は本人（娘さん）の責任」と割り切ることがとても大切です。 ②医療・支援機関との連携 躁うつ病の治療は、薬の調整や生活リズムの安定が欠かせません。 診察の際には、可能であればご家族としての状況や困っている点を医師に共有すると、娘さんの治療方針を見直すきっかけになるかもしれません。 ご本人が、ご自分の症状や状態を客観的に主治医の先生に伝えることは難しいことです。 なので、クロッカスさんから見た現在の状況を主治医の先生に伝えることなってきます。は、先生が娘さんの状態を正しく把握するうえでも大切なこととなってきます。 ③家族支援の場を利用する 娘さんだけでなく、クロッカスさん自身が安心して気持ちを吐き出せる場が必要と考えます。 各都道府県にある「精神保健福祉センター」や「家族会（当事者家族の集まり）」などでは、似た経験を持つ人と繋がることができます。 「一人じゃない」と思えることが、クロッカスさんにとっての大きな支えなってきます。 ④クロッカスさんご自身の回復を優先する 娘さんを支えるには、クロッカスさん自身の心の安定が不可欠です。 ご自分にとっての趣味や休養の時間を意識して取り、まずは「自分が壊れないこと」を一番に考えていただきたいです。

カウンセリングでは、クロッカスさんが抱えている「どうしたらいいかわからない」という混乱を整理するお手伝いができると思います。 また「限界を感じたときの対応の仕方」「境界線の引き方」を一緒に考えたり、孤独感や自己否定感を少しずつ和らげていくことも可能です。 また、マインドカフェのようなオンラインカウンセリングであれば、安心できる環境からご自身の気持ちを言葉にしていただけますので、「ひとりで抱え込まずに話してもいいんだ」と思える場として活用していただけるかもしれません。 クロッカスさん、娘さんの問題は確かに大きく複雑ですが、「クロッカスさんご自身が、限界を迎えないようにどう動くか」がまず一番大切です。 今ここで「助けて」と言葉にされたこと自体が、次の一歩を踏み出すための大切なサインだと感じています。 どうか、お一人で抱え込まないでください。