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一般的な悩み
匿名さん
4ヶ月前
自己分析が苦手です
就活の自己分析ってあるじゃないですか すごく苦手なんです 理由は当時打ち込んでたこととか思い出すとその頃受けてたいじめとか今の人生に影響してる悪い出来事を一緒に思い出してしまうからです 未来に進むために過去の一部を思い出せれば良いだけなのにどうしてもくっついてきてしまいます だから一つ考えるごとにすごく消耗して、みんな同じようにトラウマを思い返さなきゃいけないから自己分析いやだーって言うのかなとも思いましたがどうなんでしょう とりあえず今は思い出しちゃった嫌なことのせいで心が暗くなってるのでそれを明るくして、そんな過去なんてただの踏み台だったって思える未来を生きるためにもっとちゃんと自己分析を進めたいです ほしい情報といらない記憶をうまく切り離しておける方法ってあるんでしょうか、それとも終わるまでは出てくるたび戦うしかないでしょうか
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専門家プロフィール
山路 和英 さんの専門回答
4ヶ月前
戦いではない自己分析を。あなたの「物語」を再編集する方法
#自己分析 #就職活動 #トラウマ #キャリアプラン
こんにちは、匿名さん。投稿を拝見いたしました。未来へ進むための就職活動なのに、その過程で過去の辛い記憶と向き合わなければならないこと、そしてその度に心が消耗してしまうこと、本当にお辛い状況ですね。過去を乗り越えて前に進みたいという、あなたの真摯な気持ちに心から敬意を表します。
[今回の悩み]
匿名さんは、就職活動の「自己分析」が非常に苦手でいらっしゃります。過去に打ち込んだことを思い出そうとすると、その当時に受けていたいじめの記憶も同時に蘇ってしまい、心が暗くなり、前に進めなくなってしまう。この「欲しい情報」と「いらない記憶」を切り離す方法が分からず、ただ戦い続けるしかないのかと、途方に暮れているご様子です。
[悩みの原因・分析]
まず、自己分析で辛い記憶が蘇ってしまうのは、あなたの心が弱いからでも、やり方が間違っているからでもありません。人間の記憶は、単なる情報の集まりではなく、感情や体験と強く結びついています。そのため、ある出来事を思い出そうとすると、同じ時期に起こった別の出来事や、その時の感情が一緒に引き出されてしまうのは、脳の仕組みとしてごく自然なことです。 ご意見にもある通り、この複雑な作業を**「すべて頭の中だけでやろうとしている」**ことが、苦しみを増大させる一番の原因です。頭の中だけで考えると、思考は堂々巡りになり、ネガティブな感情と記憶がどんどん強く結びついてしまいます。「戦う」という意識は、かえってその記憶の存在感を強めてしまい、さらにあなたを消耗させてしまうのです。 重要なのは、この辛い作業を**「一人で、頭の中だけで抱え込まない」**こと。そして、記憶と「戦う」のではなく、その記憶の「意味づけ」を変えるという、新しいアプローチを取り入れることです。
[やってみましょう!]
ここからは、記憶と戦うのではなく、上手に付き合い、あなたの未来の力に変えていくための具体的な技術をご紹介します。 1. 「一人で戦わない」と決める。専門家やツールを頼る 自己分析は、信頼できる誰かと「一緒に」行うことで、安全に進めることができます。 専門家を頼る: 大学のキャリアセンターの相談員や、キャリアコンサルタントは、まさにそのための専門家です。客観的な視点であなたの話を聞き、辛い記憶に引きずられすぎないよう、安全に自己分析を進める手助けをしてくれます。 AIを壁打ち相手にする: 最近のトレンドとして、ChatGPTのような生成AIに壁打ち相手になってもらうのも一つの手です。「〇〇に打ち込んでいた経験を、強みとして伝えたい。ただ、当時いじめられて辛かった記憶もある。ポジティブな側面に焦点を当てた表現を一緒に考えてほしい」といった形で相談することで、客観的な文章作成のヒントを得られます。 2. 「頭の外」で物語を編集する 頭の中の思考を、一度、紙に書き出して「見える化」してみましょう。 書き出し方: ノートの真ん中に線を一本引き、左側に「事実・経験(例:部活動で〇〇を頑張った)」、右側に「それに伴う感情・記憶(例:嬉しかった、達成感があった、一方で、いじめられて辛かった)」というように、良いことも悪いことも全て書き出します。 効果: これにより、思考を客観的に眺めることができます。「辛い記憶」も、あなたを構成する一つの要素ではあるけれど、それが全てではない、ということを視覚的に理解できます。 3. 記憶の「意味づけ」を書き換える 辛い記憶を無理に消そうとするのではなく、その経験から何を得て、未来にどう活かすか、という新しい「物語」を作り上げます。 例: 元の思考: 「いじめられて辛かった」 新しい物語(意味づけ): 「理不尽な扱いを受け、深く傷ついた経験(事実)を通して、私は、人の痛みが分かり、誰もが尊重される環境の大切さを学んだ(得たこと)。だからこそ、将来は、チームの一人ひとりに気を配り、誰もが安心して働ける職場作りに貢献したい(未来への貢献)」 このように、辛い経験を「ただの踏み台」と捉え直し、あなたの強みや志望動機へと繋げていくのです。
自己分析は、時にトラウマと向き合う繊細な作業です。もし、今回ご紹介した方法を試す中で、一人では抱えきれないほどの辛さや苦しさを感じた場合は、決して無理をしないでください。 それは、あなたの心が「専門的なサポートが必要だ」と送っている重要なサインです。そのような時は、就職活動の支援とは別に、カウンセラーや公認心理士といった心の専門家に相談することを強くお勧めします。専門家は、あなたが安心して過去の傷と向き合い、心を癒すための安全な時間と空間を提供してくれます。まずは心の健康を取り戻すことが、結果的に、納得のいく就職活動、そして未来へと繋がっていきます。あなたの心と体の安全が、何よりも最優先です。