ご相談内容から、りおちゃむさんは強いストレスがかかったときに食欲が落ちてしまい、栄養を摂れなくなることに悩んでいらっしゃるようですね。 「食べなきゃ」と頭ではわかっていても、心と体がついてこない状態なのかもしれませんね。

ストレスが強くかかっていると、交感神経が過剰に働いて胃腸の動きが鈍くなり、食欲が一気に落ちることがあります。 交感神経は、別名「闘争か逃走か」の神経と言われるほど、時に人間の体を戦闘モードにチェンジさせます。 闘うモードの時に、「お腹が減ったなぁ」なんて考えている兵士はいませんよね？ だから、人によってはストレスがかかると食欲が落ちるのは自然な現象でもあるのです。 また、「こんな状態なのに食べられない自分はダメだ」と自分を責める気持ちが加わると、ますます心身が緊張してしまい、悪循環に陥ってしまうこともあるのでそこは気をつけていきたいですね。

ここからは、いくつかの「少し楽になる工夫」をご紹介しますね。 ①完食を目標にしない 　まずは「何か一口でも口にできたらOK」という、やさしい目標設定にしてみましょう。 栄養補助ゼリーやスープ、果物など、喉を通りやすいものから少しずつ試してみてください。 ②「食べやすい時間帯」を味方にする 　人によっては、朝の方が食べやすい、夜の方が落ち着いて食べられる、など違いがあります。 無理に「3食きちんと」を目指さず、自分のリズムに合わせて「この時間なら少し食べられそう」を探してみてください。 ③食べることのハードルを下げる 　例えば、テレビや音楽を流しながら食べると少し気がまぎれたり、誰かと電話をしながら食べてみたり。 「食べる」に集中しすぎず、気を逸らすのも一つの方法です。 ④気持ちを記録してみる 　「今日はこれを食べられた」「お昼はお味噌汁だけだったけど飲めた」など、小さな記録を残していくことで、「自分は少しずつでも前に進めている」と実感しやすくなります。 ⑤必要があれば、医療や栄養の専門家に頼る 　食事に関する悩みは、心のケアだけでなく、栄養士さんや心療内科のサポートを受けることで、体調の回復がスムーズになることもあります。

りおちゃむさんのように「ストレスで食べられない」という状態は、自分を責めるのではなく「心と体がしんどいサインを出している」と優しく受け止めてあげることが大切です。 カウンセリングでは、食べられない背景にある気持ちを丁寧に言葉にしながら、心と体のバランスを整えるお手伝いをします。 心が少しずつほぐれてくると、食べることも自然とできるようになっていくケースが多いです。 どうか、「食べられない今の自分」も責めずに、そっと労わってあげてくださいね。 りおちゃむさんの中には、ちゃんと回復しようとする力が備わっています。 その力を一緒に信じていきましょう。