やる気はあるが、仕事を覚えられない。

【状況】新社会人で指導者から諦められている。【仕事に対しての思い】給料の高い仕事ではないが、やりたくて入った業界。バイトに落ち続けた経験から仕事ができて嬉しいと思っている。辞めたいと思ったことはない。結果が出せていなくて悔しい。仕事を覚えるためなら何でもしたいと思っている。仕事を忘れるのが怖いので休むことや他の娯楽を楽しむのが怖い。【悩み】言われたミスをなかなか改善できていない。仕事で覚えるべきことが毎日何かしら抜けており、その状況が改善していかない。そのため、「覚えていないのならもう良いです」と諦められてしまった。【職場の前提】私のいる業界は人手不足であり、3ヶ月すると教育担当者から外れて「独り立ち」をする。私は今その目処が立っていない。

不安

“悔しい”と思えるあなたは、きっと成長していける力を持っています。

#新社会人の悩み　 #ミスの不安　 #自己肯定感の低下　

はじめまして。カウンセラーのエレンです。この春から社会人として歩み始めた中で、慣れない環境や期待とのギャップの中、たくさん悩みながらもここまで頑張ってこられたこと、まずは心からおつかれさまでしたとお伝えしたいです。「辞めたいと思ったことはない」「やりたくて入った仕事だから覚えるためなら何でもしたい」というその気持ち、本当にまっすぐで素敵です。

[今回の悩み]

現在、仕事に必要な知識やスキルの習得が思うようにいかず、毎日何かしらの抜けやミスが起こってしまう状況で、指導担当の方から「もう良いです」と諦められてしまったとのこと。「独り立ち」しなければならない3ヶ月が迫るなか、自信を失い、不安が膨らんでいることが伝わってきます。それでも、仕事に対する思いや覚えたいという前向きな気持ちはしっかりとあって、「忘れるのが怖いから休めない」「結果が出ないことが悔しい」と、自分をとことん追い詰めてしまっている状態なのだと感じました。

[悩みの原因・分析]

この悩みの背景には、以下のような要因があるのではないかと考えます。教わったことがうまく定着しない不安と、学ぶ機会がどんどん先細っている焦り「覚えられない自分＝ダメな自分」と思い込んでしまう自己否定のクセ “頑張りすぎる”がゆえに、心身を休める余白がないことそしてなにより、指導者からの諦めの言葉が、心の中の「自分はできない」という思いを強めてしまったこと特に新社会人の最初の3ヶ月は、知識量よりも“失敗しながら立ち上がる力”や“信頼関係を築く力”が育つ大切な時期です。そのタイミングで諦められてしまうという経験は、大きなショックだったと思います。でも、「できていないこと」だけに目を向けてしまうと、すでに積み上げている小さな成長や、「覚えようとしている努力」が見えなくなってしまいます。

[やってみましょう！]

いま大切なのは、“成長の土台”を守りながら、焦らず改善の工夫をしていくことです。 ① 忘れたことを責めるのではなく、「思い出せる工夫」を・「ミスノート」を作る。 → ただの記録ではなく、「どうして忘れたか」「次に活かすには？」という視点で書く。・メモを「見返す時間」もルール化する（例：朝出勤後・昼休み・退勤前など） ② 「全部覚えよう」とするより、「一番よく言われること」に絞って重点対策・完璧を目指すと、かえって記憶が混乱します。・まず「繰り返し指摘される3つのポイント」だけに意識を集中してみましょう。 ③ 休むことを“敵”にしない・脳が情報を定着させるには、休息とリラックスが必要不可欠です。・「忘れるのが怖いから休めない」は、長期的に見ると逆効果です。 → 10分でも好きな音楽を聴いたり、深呼吸をする時間を「仕事の一部」と考えてみてください。

「悔しい」「もっと覚えたい」――そう思えるあなたは、決して見放されるような人ではありません。今のつらさは、“一生懸命になりすぎた”結果の一時的なものかもしれません。でも、そうやってひとりで頑張り続けていると、自分でも気づかないうちに心が疲れてしまうことがあります。だからこそ、カウンセリングのような安心できる場所で、いま感じている不安や悔しさを言葉にしてみることは、自分の気持ちを整理したり、心の荷物を少し軽くしたりするための大きな助けになります。 “成長したいのに空回りしてしまう”“頑張ってるのに報われない”――そんな想いを、ひとりで抱えなくて大丈夫です。少しずつでも、ご自身らしいペースで歩んでいけるよう、一緒に考えていけたらと思っています。あなたが安心して前を向けるように、心から応援しています。