ぬびあんさんは、最近、親やクラスメイト、仲の良かった友人との会話が噛み合わず、話を遮られたり、違う話題に変えられたり、思っていることがうまく伝わらないことで、対話自体が苦痛になってきている状態にあります。 特に「話が合う」と思っていた友人とのズレを感じるようになったことで、「誰とも喋れなくなってきている」と深く傷ついていらっしゃいます。

「会話が噛み合わない」と感じるとき、それは必ずしも“自分の話し方”に原因があるとは限りません。 むしろ、以前はちゃんと伝わっていたのに、今になって違和感があるということは、それだけぬびあんさんの“感じ取る感性”や“人との距離感”が繊細になってきている可能性があります。 特に、信頼していた人との“ちょっとしたすれ違い”は、自分の中で大きなダメージとして響きます。 それに「これまで築いてきた関係性が壊れてしまうかも」という不安が重なると、人との関わりそのものにブレーキがかかってしまうのも当然の反応です。 また、ストレスや心の疲れがたまっていると、思考の整理や言葉の選び方がうまくいかなくなり、余計に「うまく喋れない」と感じやすくなります。 これは“能力の低下”ではなく、“心ががんばりすぎているサイン”なのかもしれません。

まずは「自分が変になってしまったんだ」と思いすぎないことを意識してみてもらえますか？ 誰にでも、言葉がすんなり出てこない時期、会話に自信が持てなくなる時期はあります。 そんなときは、無理に話そうとするよりも「聞き役」にまわるだけでも十分です。 相手の話を頷きながら聞くだけで、心の繋がりは保たれるものなので、聞き役に徹したとしてもその点は心配しないで下さいね。 また、「言葉にするのがしんどい」と感じたときは、書くことで自分の思いを整理してみてください。 頭の中でぐるぐるしていた気持ちが、ノートやスマホのメモに書き出すことで少しずつ整っていきます。 そして、できれば心の専門家（カウンセラーなど）に一度、今の「しんどさ」そのものを話してみてほしいです。話すことに不安があっても、「会話のズレ」ではなく「心の奥の疲れ」を見てくれる場所で、自分の本音を少しずつ整理していけると思います。

カウンセリングでは、「言葉が出てこない」「会話が怖い」と感じているご自身の気持ちに優しく向き合いながら、本当はどんな風に人と繋がりたいと思っているのかを一緒に探していきます。 また、「誰にも理解されないかも」という孤独感の中にある「本当は理解されたい」「つながっていたい」という願いにも寄り添いながら、無理のないコミュニケーションの方法を一緒に見つけていくことができます。