生まれてきたくはなかった。たとえ顔面が石原さとみやキムタクでも、イーロン・マスク並みの財産があっても、きっと私はそう思うだろう。
だって私は現状に不満があるわけじゃないから。辛いことは沢山あるけど、与えられたものも沢山あって、私はそれらとの出会いを感謝しているんだ。
生まれてこなければこれらとの出会いも無かったけれど、辛いこともないし死ぬこともない、心から愛した物や人と別れることもない。
産まれて生きたところで、最後は痛みと苦しみの中で死ぬ。その結末が見えている限り、途中でどんな喜びがあってもただ虚しいだけだ。すべてはなくなる。結末の分かっている小説を読むのがつまらないのと同じだ。