匿名さんは高校受験を控えていらっしゃる学生さん。 受験に向けて勉強をしなければいけない時期なのに、全然できていないこと、学校にも行けていないことに悩まれているようです。 学校に関しては、いじめなど大きな理由があるわけではなく、ただ単に行きたくないという気持ちが強いのですね。 一方で、そんなご自分の状況に対して、このままでいいのかな、高校に行けるのかな、友達から悪口言われているかな、こんな自分は存在していていいの？という悲観的な想いが募ってしまっているようです。 そんなご自分のことを嫌いだと感じ、将来にも強い不安を感じていらっしゃるのですね。 でも、そんな状態から抜け出して、ご自分のことを好きになりたい、学校に行きたい、もし友達から悪口を言われていたとしても話したい、自分の将来に期待を持ちたいというお気持ちも同時に抱いていらっしゃる。 悲観的になってしまう気持ちをどのようにしてプラスに持っていったらいいのか、心の支えになるような言葉があればといったことをかんがえられていらっしゃるのですね。

高校受験という大きなイベントが控えていると思うとストレスも大きく、また同時に不安も大きくなるのは当然ですよね。 そしてきっと学校に行けば先生もまわりのお友達もみんな当たり前のように高校受験のことを話題にし、それに向かって勉強に励むよう促されるような空気があるのではないでしょうか。 いじめがあるとか、特別な理由があるわけではなく、ただ単に学校に行きたくないと感じられるのは、そうした無言のプレッシャー、受験に向けた緊張感のある雰囲気がどことなく苦手だと感じられるからかもしれません。 そして仮にそうだとして、そう感じられるのは決しておかしなことではありません。 人それぞれ物事にはタイミングがあり、それに向けてやる気を抱けるかどうかもその方それぞれの感覚があるものです。 ただ、日本の社会で生活している以上、多くの方がどこかしらで受験をすることは必然とされており、匿名さんの場合はそれが高校受験という今のタイミングになっているのですね。 そして、学校に行かない日が続くと、まわりのお友達がどんなことを話題にしているのか、どんなことに関心を抱いているのかがわからなくなり、もしかすると休みが続いているご自分のことを悪く言っているかもしれないと疑心暗鬼になってしまうのかもしれませんね。 なぜそんな風に感じてしまうのか、、、もしかするとその背景には、匿名さんご自身が書かれていらっしゃるように、現在のご自分の状態に満足しておらず、自分で自分の状態を批判し自己嫌悪に陥っていらっしゃるからかもしれません。

いまの匿名さんにとって心の支えになる言葉がどんなものなのか、ここに適切な言葉を挙げることは難しいですが、匿名さんは今の状況に対して懸命にもがき闘っていらっしゃるんだと感じます。 学校に行けていないことに対しても、このままじゃいけないとどこかで感じつつも、どうにもできないことも感じられていて、だからこそ悩み苦しんでいらっしゃるんだと思います。 はたから見たらただのさぼりと捉えられるかもしれない今の状態は、匿名さんの心が現状に対してずっと何かを堪え闘ってきた末の、休養期間なのではないでしょうか。 でも同時に、高校受験というタイミングはどんどん迫ってきてしまう、焦りますよね。日に日に不安も増してきているかもしれません。 匿名さんの心の状態にもよりますが、もし将来への不安の方が大きいようであれば、学校の進路相談担当の先生に会うためだけに学校に行ってみる、塾などに通われているようであればそこの先生に相談してみるなどして、まずはご自身の進路について具体的なイメージを描いてみるのもいいかもしれません。 しかし、もしそれよりも何もやる気が起きない、悲観的な気持ちばかりが湧いてしまうというようであれば、無理をせず、まずはゆっくりと心を身体を労わる日を作ってみてください。 大丈夫、きっと匿名さんがいける高校はあるし、しっかりとご自分の心に耳を傾けて無理せずできることを一つ一つやっていけば、いつの間にか気持ちも前を向いている日が来るでしょう。

匿名さんはご自分に対して”こうなりたい”という希望も書いてくださいました。 そこに匿名さんの現状を良くしようというお気持ちを感じましたし、そう感じられる心があればきっと状況を変えていくこともできるでしょう。 迷いや不安が強いときは、ご自分でも自分がどうしたいのかわからなくなることがあります。 そんな時はカウンセリングでご自身の心と向き合い、お気持ちの整理やこれからの目標作成などに取り組んでみてください。 匿名さんのお気持ちが少しでも晴れていくことを陰ながら応援しております。