夜が一番辛い。真っ黒の闇の中で一人の気分がより強まるから。実際一人だ。私は前向きで明るいこの世の中の住人ではないのだから。毎日ナマズのような重い真っ黒な闇夜に押し潰され、包み込まれる。これは朝より残酷だ。太陽は一生昇らなければいい。そうすれば、ひまわりの明るさと前向きさを見なくてすむから。誰も春馬君を救う物語を書いてくれなかった。私の心は常に針で刺されている。痛みが生きがいだ。スーパーには太陽のように当たり前のように芸能人の笑顔がある。ひまわりと同じで見たくない。芸能人の笑顔は私の心を刺し殺すだけだ。心は常に痛み、死に続けている。汗という名の涙は夏に非情に流れる。汗が目を刺し殺すようにしみる。草木や花々が綺麗に揺れる度に、冷やかされ、馬鹿にされている気分になる。テレビもネットも拒否した。どんな素晴らしい言葉も耳を通らなかった。どんな素晴らしい言葉も春馬君を救わなかったのに。幸せも救いは春馬君の犠牲の上にあるなら、いらなかった。神様なんかいなかった。幸せも救いも私の人生から閉め出したい。