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自由
匿名さん
1ヶ月前
電器販売店も芸能人の笑顔広告ばかりだ。楽しそうな家族連ればかりがいる。本当は行きたくなかった。春馬君にもそんな未来があったかもしれないのに。胸が苦しくなった。罪は無くても、芸能人も芸能界も憎かった。スマホ、自販機、バス停の芸能人の笑顔の広告も憎かった。どんな素晴らしい作品も春馬君を救わなかったのに、なぜ見なければいけないのか。テレビもネットも拒否した。心療内科も精神科も春馬君を馬鹿にし、否定した。絶望し、寝たきりになった。外に出れなくなった。出たくなかった。前向きで明るい世の中は刃だった。自分だけが明るく前向きに生きるために、春馬君の優しさを利用し、美化し、簡単に忘れ去った。この冷たい世の中の住人達を許せなかった。薬で怒りや憎しみは殺された。誰も春馬君を救わなかった。誰も春馬君の苦しみに寄り添わなかった。芸能界も芸能人も憎い。ファンも救われた、感動したと自分のことばかりで自分が推し活ができないことだけを哀しみ、美化し、簡単に忘れ去り、次の推しへ乗り換えた。憎い。こんな冷たい世界で生きたくない。宗教するほど、宗教も信じられない。死んだら終わりとまでに春馬君を馬鹿にした世間を許さない。
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