適応障害で休職して10カ月、リワークに通いながら復職を目指している中で、「消えてなくなりたい」という思いが時折襲ってくる。 家族がいても距離を感じ、一人でいる時間もつらい。 家事などできていることもあるけれど、「もっと何かをしないと」と思う自分と、「できない」自分との間に生まれる虚しさと淋しさが苦しい。

長期の休職は、心と体に必要な「回復の時間」のはずなのに、社会や家族、そして自分自身の中にある「早く元通りにならなければ」というプレッシャーが、心を追い詰めていくことがあります。 「何もしないと許せない」という感覚は、それだけ真面目に生きてこられた証でもありますし、その分だけ、休むことや立ち止まることに「価値がない」と感じてしまいやすい傾向を生むことがあります。 また、「役に立たない自分＝存在価値がない」と感じてしまう思考も、心が弱っているときに特に強まる傾向があります。 今はまだ回復の途中。 心の土壌がまだ固まっていない時期に、「普通に戻ろう」とするほど、無力感や自己否定感が強くなってしまうこともあるのでこの点に気を付けていきたいところではありますね。

まず、自分に対する「べき思考」（〜しなければならない）を少しずつ和らげてあげることはできそうでしょうか。 できていないことではなく、「できていること」に光を当てる習慣を持つことは、とても大切です。 たとえば今日、家事ができたこと。 リワークに通えていること。 それは、心が少しずつ前を向いている証拠です。 「やれている」ことは、回復の芽です。 たとえ些細なことであっても、自分に「よくやってるよ」と声をかけてあげてください。 また、何もしない時間に対して湧いてくる罪悪感には、「今は心の充電期間だ」と意識して、罪悪感ではなく“静かな余白”ととらえてみるのも一つの方法です。 人は、空白の時間の中でしか、自分の心と対話できません。 動けない時間こそ、大切な回復の時間でもあったりします。 感情が溢れて「消えてなくなりたい」と思ってしまう時は、その感情を否定せず、ただ「そう思ってしまうほど、今はつらいんだな」と受け止めてみてください。 言葉にしたことは、ほんの少しだけ、苦しさの輪郭を外側に出してくれます。

カウンセリングでは、「つらい」「しんどい」と思うご自身の気持ちに、安心して触れられるような時間を一緒に持っていきます。 そして、「何もできない自分でも、大切な存在である」という実感を少しずつ育てていくことができます。 回復とは、決して元の自分に戻ることではなく、今の自分に合った生き方を見つけていく過程でもあります。 自分をゆるやかに取り戻していく旅を、ひとりで歩む必要はありません。 yasu0177さんが必要な時には、どうぞ誰かの力も借りながら進んでいってくださいね。 yasu0177さんがご自身の存在を「意味のあるもの」と感じられる日が、きっと来ます。 少しずつで大丈夫。ご 自身に優しく、ご自分をいたわってあげて下さい。