お話の詳細
対人関係
コーヒー豆_レベル._アイコン.りんねこ
1ヶ月前
自分も人も大事にできない
私には自分を諦める癖があります。どんなに仲間外れにされても酷い言葉で罵られても、そうか、こんなもんだよな、と諦めて、静かに人の輪から離れて閉じこもりがちです。人に対してすぐに心のシャッターが下りてしまう。ガラガラピシャーン、と、自分でも心が閉まるのがわかるくらい。学生時代の友達も、卒業して区切りがつくごとに自分のLINEアカウントを削除したので誰一人繋がっていません。特に誰かと喧嘩したわけでもないですが、繋がっているのがどうにも気持ち悪いからです。 なんでこうなんだろうとずっと考えてきて、一番最初に親が私を捨てたことが原因なんじゃないかと思っています。あの人たちの望む通りの良い子でなければ、お前なんかいらない、と車から降ろされて夜の田んぼの真ん中に置き去りにされたことがあります。一人で泣きながら歩きました。 出ていけ、と薄着のまま家を追い出されることもよくありました。もともと母がかなりヒステリックで、父もそれに影響される形で何時間も怒鳴られ暴力に怯えていました。彼らの機嫌が悪くなるきっかけは大人になった今でもよく分からなくて、おもちゃで遊んでいたり部屋で勉強していたら突然怒鳴りだす感じでした。良い子にしていないと愛してくれないなら、この人たちはありのままの私自身とは向き合ってくれないんだと理解して、彼らから愛されることを小学2年生くらいで諦めました。成長するにつれて家族とは必要事項以外口をきかなくなり、就職を機に絶縁しました。 去年まで自殺を何度も試みていましたが、1人だけ、不思議なことに私を見捨てない人がいて、先日その人と結婚しました。家族も友達もいないけど、この人だけは大事にして生きていこうと決めました。なのに、最近は試し行動なのか、わがままを言って困らせたり相手の些細なミスを責めてしまって、自分でもハッとなるときがあります。私はこの人を大事にできていないのではないかと。 自分のことも相手のことも、大事にしたいのにそその方法が分からない、他者と適切な関係を築いたことがないから、最後に残ったこの縁まで、自分の手で切ってしまうのではないかと恐れています。どうしたら自分も人も大切にして、良好な関係を維持することができるようになるでしょうか。
不安
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専門家プロフィール
佐藤 真紀 さんの専門回答
1ヶ月前
自分も相手も胎児にしたいのに、その方法が分からない
#不安 #愛着 #パートナーシップ #人間関係
りんねこさん、お話しくださってありがとうございます。 ここまでの出来事と経過を言葉にすることは、なかなかできることではありません。 そんな思いで、投稿を読ませていただきました。
[今回の悩み]
長い間、誰にも頼らず、心を守るために「自分をあきらめる」という選択を繰り返してきた。 家族から愛されることを諦めざるを得なかった過去、人とのつながりに心を開くことの難しさ、そしてようやく出会えた大切な人との関係にさえ不安を感じてしまう今の自分。 「どうしたら、大切な人を本当に大事にできるのか?」その問いの奥に、あなたの深い優しさと、人を信じたいという願いが見える。
[悩みの原因・分析]
幼いころに受けた心の傷は、大人になってからも深く影響を与え続けます。 「突然怒られる」「愛してもらえない」「理由も分からず見捨てられる」 そうした経験は、心のどこかに「私は人に受け入れられない存在だ」という心の傷となっていきます。 だからこそ、誰かとつながることが怖くなるとも言えます。 「また捨てられるくらいなら、自分から離れた方が楽だ」と心が自動的に反応してしまう。 それは“防衛反応”であり、りんねこさんが何とか自分の心を壊さずに生き延びてきた証でもあります。 でも今、大切な人との関係の中で「それを変えたい」と願っている。 その気持ちがあること自体が、回復のとても大きな一歩と考えています。
[やってみましょう!]
他者と安心して関わる力は「練習」や「経験」で少しずつ育っていきます。 はじめから完璧な関係を築ける人はいません。 りんねこさんのように深く人を思いやれる人ほど、慎重で不安にもなりやすくもあります。 まずおすすめしたいのは、感情の揺れが起きたとき、その場で「反応」せず、一度「自分の気持ちを見つめ直す、自分の感情に気づく」習慣を持つことです。 たとえば、自分を責めたくなったときは、 「私は今、どんな気持ちなんだろう?」 「私は何を求めていたんだろう?」 と、数分でもいいので心の声を聞いてみてください。 また、大切な人に「私は不安になると責めるような言い方をしてしまうかもしれないけれど、それは本当にあなたを大切にしたいからこそ」というように、あらかじめ言葉にして伝えておくのもひとつの方法です。 相手と理解し合える土台があることで、揺れが起きたときに修復がしやすくなります。
カウンセリングの中では、りんねこさんのこれまでの人生を一緒にたどりながら、「大切にされてこなかった経験」に繋げていく作業ができます。 そして「関係を築く練習」も、今からでも間に合います。 自分のパターンに気づき、少しずつ変えていくプロセスを一人ではなく一緒に進んでいくことができます。 りんねこさんはずっと、自分の心を守りながら生きてきました。 閉じこもることも、繋がりを断つことも、そうしないと生きていけなかったからです。 でも今、もう一度誰かを信じたいと思っているりんねこさんがいる。 その気持ちは、りんねこさんの中に「癒されたい」「繋がりたい」という希望が生きている証です。 たくさん傷ついてきたりんねこさんにこそ、これからの人生で“あたたかい安心”が訪れますように。 その一歩を、どうか焦らずに、でも諦めずに。 応援しています。