うつ病かもしれない、でも自信がない。 -MiNDCAFE

お話の詳細

うつ病かもしれない、でも自信がない。

ネットのうつ病診断でよくある「死にたいと思うことがありますか？」って質問、「はい」って答えるのにすごく抵抗がある。「はい」って答えた瞬間、自分で「私はうつ病です！」って言ってるみたいに感じてしまう。「かまってちゃん」とか「病みアピしたいだけなんじゃないか」って、自分で自分を疑ってしまって、本当にうつ病なのか、ただ気を引きたいだけなのか、よくわからない。正直、本当に死にたいと思ってるのかさえわからない。こんな状態で精神科に行っていいんだろうか。行く資格はあるんだろうか。

不安

1 専門回答希望

8 人が共感コメント 2 個

専門回答希望 1個, 共感 8個, コメント 2個

ネット上のうつ病診断の「死にたいと思うことがありますか？」という質問に答えるとき、「はい」と答えることに強い抵抗を感じている

#不安 #希死念慮

匿名さん、こんにちは。カウンセラー、公認心理師、精神保健福祉士の佐藤真紀と申します。よろしくお願いします。今回のこと、お話しくださってありがとうございます。「死にたい」と思う気持ちをどう扱えばいいか、自分でも分からなくて戸惑う。そんな正直な思いを言葉にしてくださったこと。それはとても大きなことで、とても大切なことだと思います。

[今回の悩み]

匿名さんは、ネット上のうつ病診断の「死にたいと思うことがありますか？」という質問に答えるとき、「はい」と答えることに強い抵抗を感じているのですね。答えた瞬間に自分が「うつ病です」と宣言してしまうような気がして怖い。「かまってほしいだけなんじゃないか」「本当に死にたいのかも分からない」と、自分の気持ちすら疑ってしまう。そんな迷いや不安の中で、「精神科に行ってもいいのか」「行く資格があるのか」と、自分を責めてしまっている状態なのでしょうか。

[悩みの原因・分析]

こうした迷いの背景には、「本当に苦しい人だけが精神科に助けを求めていい」と思い込んでしまう気持ちがあるのかもしれません。でも実際には「苦しい。つらい」という感覚に明確な基準なんてないんです。涙が出るほどではなくても、笑えない日が続くだけでも、十分にSOSを出していいサインだと考えています。そして「死にたい」という言葉は、必ずしも「死にたい」という意思そのものではなく、「今の苦しさから解放されたい」「どうにかしたい」という心の叫びである場合も多いです。それほどまでに疲れきってしまったときに、自分を疑う必要はないのです。

[やってみましょう！]

精神科や心療内科は、「もう限界です」という人だけの場所ではなく、「このままだとつらくなりそう」「少し不安」と思う人が相談していい場所です。「行く資格があるか」ではなく、「苦しければ行ってもいい」のです。もし受診に迷うときは、「最近、気持ちの浮き沈みが大きくて不安」「眠れない日が続いている」など、具体的な出来事として話してみると、先生も理解しやすくなります。ネット診断の結果よりも、今のあなたが「苦しい」と感じている事実のほうがずっと大事です。

カウンセリングでは、「自分の気持ちが本当かどうか分からない」「誰かに頼っていいのか迷っている」といったグレーな気持ちを安心して話すことができます。言葉にすることで、頭の中のモヤモヤの正体が少しずつ見えてきたりして、自分の中の整理がついていきます。マインドカフェのカウンセリングでは、診断の有無に関わらず、今感じている息苦しさや迷いをそのまま話して大丈夫な場所です。匿名さんが自分を責めずに苦しみを認められる場所で、少しでも安心を取り戻せるよう、一緒に考えていけたらと思います。

自分語りになってしまいますが、わたしは「世の中のひとはみんな死にたい気持ちを抱えながらちゃんと生きている」んだと思っていました。だから、そういうネット診断をしたときは「なにを当たり前のことを聞かれてるんだろう」と不思議に思っていました。もう死にたいと打ちひしがれているけれど、この世の中で一番惨めだと思い込んでいるけれど、実のところ、そうして被害者ぶっているのが楽だからそうしているのかもしれません。(これはわたし自身に言っています)。でも、自分が死にたいという気持ちを抱えていることは事実だし、気を引きたいということは誰かに気づいてもらいたいということでもあります。風邪気味になって病院に行くのをうっすら考えるときには受診してみればいいのと同じです。なにもなければそれでよし。お門違いでもそれでよし。気になったならば、疑問に思ったならば、相談してみるというのも手です。なにかが解決するかは分からないけれど、現状から動き出すことはできます。こんな長々とコメントしましたが、わたしもまだ受診できてはいません笑お互い健やかに生き抜けるように祈っています。