お話の詳細
メンタルヘルス
コーヒー豆_レベル._アイコン.ミニトッポ
1ヶ月前
自分に合った場所とは、どこなんだろう
現在高校三年生ですが、以前は全日制高校に通っていました。 けれど、学校の音や人の多さ、雰囲気にどうしても耐えられなくて、朝は行けても頭が痛くなって早退する日が続いていました。 学校行事のときは特にしんどくて、体育祭や文化祭のときにはストレス頭痛?で意識を失い、救急車で運ばれたこともあります。 そんなことが何度も重なり、去年の10月に通信制高校に転入しました。 今もスクーリングの空気にはまだ慣れきれていません。友達も出来ません。 人と話すのもあまり得意ではなくて、挨拶のタイミングをつかむのも難しかったりします。 でも、誰かが少し優しくしてくれたりすると、心の中がいっぱいになって、泣きそうになることもあります。 そういう自分に「なんでこんなに敏感なんだろう?」と感じることもあり、もしかしてHSP(繊細な感覚を持った人)なのかな?と最近思い始めました。 進路についても、「やりたいことが明確にある」というよりは、自分の体調や感覚に合った環境で、無理なく生きていける道を探したいという気持ちが強いです。 でも周りからは「やりたいことがないなら就職じゃない?」とか言われることもあり、焦ってしまうことがあります。 私自身は、もし進学するなら通信制大学が合うかな…と思っているのですが、親にはなかなか理解されず、悩んでいます。 最近、進路や将来のことを考えると、頭の中がぐるぐるしてしまいます。 やりたいことがあるっていうより、「自分に合う場所」がわからなくて探してる感じ。 でも周りの大人からは「ちゃんと働かなきゃ」とか「人と話せるように」とか、そういう空気を感じてしまって、焦る気持ちが強くなる。 自分の感覚的に「この人の言うことちょっと違うかも…」って思うことがあっても、うまく言葉にできなくて。 頭痛や音のストレスもあって、診断はされてないけどHSPっぽい?って思っていて。 通っている精神科でもそこまで深く聞いてもらえなくて、なんなら先生にも気にしすぎ?と思われてるのかな、みたいな雰囲気を感じる。 本当は、そういう「感覚のズレ」や「ちょっとしたしんどさ」も精神科とかで話してみたかったんです。 誰かに「わかるよ」って言ってもらえたら、少し安心するのかもしれないなぁって。   
不安頭痛ストレス
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
1ヶ月前
無理なく過ごせるように自分に合った環境を探そうとする姿勢、とても素敵だと思います
#不安 #ストレス #身体症状
ミニトッポさん、はじめまして。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。頭痛や音に関する敏感さから、日々の生活でしんどい思いをされている様子が伝わってきました。感覚に関する色々なお困り事を抱えながら、進路選択に悩むミニトッポさんを応援したくて、コメントしています。
[今回の悩み]
人の多い所での頭痛や音に対する過敏さから、全日制の高校から通信制高校へ転入したという、ミニトッポさん。人付き合いでもしんどいと感じることが多く、自分はHSPなのでは?と感じていらっしゃるのですね。進路については自分に合った環境を見つけて無理なく生きていきたいと思っているものの、なかなか周囲に理解されずに苦しんでいらっしゃるようです。精神科には通院しているものの、そういった生きづらさや感覚のズレについては詳しく相談できず、もどかしい思いを抱えていらっしゃるとのことでした。
[悩みの原因・分析]
ミニトッポさんは人が多いところや学校の雰囲気、行事などが苦手で頭痛が出てしまい、救急車で運ばれたこともあるのですね。意識を失うほどですから、相当のストレスがかかっていたのだと思います。確かに、音や周囲の環境に対してストレスを感じやすく過敏なところがあるようです。現在高校三年生とのことですが、これまでにもたくさんのしんどい経験をしてきて、周りにうまく説明できなかったり理解できなかったりと、苦しい思いをされてきたのではないでしょうか。スクールカウンセラーとして学校で仕事をしていると、そういった感覚過敏から来る様々な症状に苦しんでいる人をたくさん見かけます。同じようなことで苦しんでいる方もたくさんいらっしゃると思いますし、そういった特性がありながらも工夫して日常生活を無理なく過ごしている人もたくさんいますよ。ミニトッポさんの負担を減らすために、コメントを通じて何か少しでもお役に立てるようなことがあれば幸いです。
[やってみましょう!]
ミニトッポさんの場合は特に音に対してストレスを感じるようですが、同じように様々な刺激に対して敏感に反応して苦しい思いをされている方もたくさんいます。臭いが苦手で気持ち悪くなったり頭痛がしたり、食感が苦手で食べられるものが極端に少なかったり、肌触りにこだわりがあって同じ服を何着も買って毎日その服を着ていたり。これらの特性は決してわがままなのではなく、本当に苦しい思いをしている人達ばかりです。 学校ではそういった生徒さん達に対して、できる限りの配慮をするように先生達の意識も変わってきています。そして、そのような敏感さを和らげるための支援ツールも色々と販売されていて、学校用品の商品一覧にも紹介されるようになってきました。例えば音が敏感な生徒さん向けに、イスや机の下につけるテニスボールのような音の吸収材、周りの音を遮断するイヤーマフなどがあります。ごはんとおかず、麺とソース等が混ざるのがどうしても耐えられず、食べられなくなってしまう生徒さんというのもけっこういて、そういった場合にはごはんとおかずを別に盛り付けたり、麺のみで提供したりということもしています。今は合理的配慮と言って、学校や事業所では様々な特性や障害を持った人達に対してできるだけ配慮をすることが義務付けられています。 こういった敏感さはHSPだったり、発達的な特性による感覚過敏だったりと原因は様々ですが、ストレスを受ける刺激を少なくして、自分に合った環境に身を置くということが大切です。ミニトッポさんが自分に合った環境を見つけて無理なく生きていきたいというお気持ちは、とても素敵なことです。特性による困難さがあっても、過ごしやすい環境に身を置くことで、本来の自分の能力を発揮することもできます。今後の進路選択にあたり、周囲から理解されないと感じるようであれば、例えば病院の先生に自分の困りごとについて相談して先生から保護者の方に説明してもらったりということもできるかと思います。将来的な職業選択についても、きっとあなたに適した場所があるはずです。同じような特性を持った人達と交流してみたり、感覚過敏やHSPに関する書籍を読んだりして自分の特性についての理解も深めていけると、対処法が見つけやすくなると思います。
HSPというのは正式な診断名という訳ではなく、あくまでも状態像を表す特性のことなので、それ自体が治療の対象という訳ではありません。ただ、それによってうつっぽくなってしまったり、人間関係で様々な困難が生じてしまったりする場合には、病院での相談やカウンセリングが役に立つこともあります。こちらでもオンラインのカウンセリングが利用できますので、ご自分の性格や人間関係、進路選択について相談したいという場合には、カウンセリングの利用も検討してみてくださいね。ミニトッポさんが無理のない範囲で、ご自分の居場所を見つけていけることを願っています。