お話の詳細
仕事関係
コーヒー豆_レベル._アイコン.papara
1ヶ月前
求められているレベルが高くて辛い
憧れと興味から入社を決意したものづくり関係の会社。いわゆる「職人」にあたる職種の中で、ほぼ初心者の状態で挑んだ作業に対して、「これだけ個数やってるんだから、コツとか掴んで上手くならないと(意訳)」みたいなことを言われて。 50個やってやっと1個上手くできたのかもしれないのに。「できてる分もあるんだから、他も綺麗にできるはず。」と。 過程を見ずに結果だけ見られて、「あんまり上手くできてないね。」と言うのは、社会ではよくある事なのでしょうか? バイト等もしたことがないため、これは経験の無さゆえの甘えなのかと一瞬思ったりもしたのですが、やっぱり辛くて仕方ありません。 昔から家庭環境の影響もあって、他人の機嫌に敏感で、些細なことでも泣きたくないのに涙が出てきてしまう体質になってしまったこともあり、こんな事で泣いている自分が醜くて仕方ありません。 この感覚は私が努力していない・怠惰によるものでしょうか?それとも社会の理で仕方の無い事なのでしょうか?
不安ストレス
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専門家プロフィール
内田 朋加 さんの専門回答
1ヶ月前
懸命に取り組まれているからこそ、悩むのですよね
#職人 #上達
paparaさん初めまして。 臨床心理士・公認心理師の内田と申します。 職人の世界、とても険しく厳しいものだと想像します。 そんな中で奮闘されているpaparaさんのお力に少しでもなれたらと思い、コメントさせていただきます。
[今回の悩み]
paparaさんはいわゆる「職人」と呼ばれるようなものづくりの業界に入社され、初心者として一からお仕事を学ばれているご様子。 paparaさんなりに一生懸命作業に取り組まれているご様子が拝見できますが、職場の方から「これだけの量をやっているんだからコツをつかんでうまくなってね」というようなことを言われて落ち込まれてしまったようです。 その方は「うまくできている分もあるんだから他のも綺麗にできるはず」といったようなことをおっしゃられたようですが、paparaさんとしてはそこに至るまでの努力の経過があったのに、それを見てもらえていないような印象を受けられたのですね。 これまでアルバイト経験もなく、ご自身に甘えがあるのではと思う一方で、結果だけを見て評価されたことがとても辛く感じられているようです。 また、ご自身の家庭環境の影響もあり、他者の機嫌に敏感になってしまいやすかったり、些細なことでも涙が出てきてしまうなど、ご自身の体質から今回のことでも泣いてしまう自分が嫌だと感じられているご様子。 そしてこうした感覚はご自分のせいなのか、社会では仕方のないことなのかといったことを考えてしまってお悩みのようです。
[悩みの原因・分析]
新しいことを学ぶのには大きなエネルギーを要しますよね。 それをお仕事として、職人と呼ばれる世界で習得していくというのはプレッシャーもかかることでしょうし、並々ならぬ時間と労力を必要とすることでしょう。 大前提として、そうした大変な世界にpaparaさんが身を置かれているということがあると思います。 その上で、ご投稿内容を拝見すると、決してpaparaさんが努力をしていないとか、怠惰であるということはないように感じます。 まず、このように悩まれていること、それ自体今目の前にあるお仕事に真摯に取り組まれているが故だと思いますし、一生懸命取り組まれているからこそ、職場の方からかけられた言葉に傷つき、落ち込まれたのだと思います。 ご自分でも書いていらしたように、50こやってやっと1こうまくできたのかもしれないというのは本当にその通りかと思います。 ものづくりの世界に限ったことではありませんが、何かを習得する、特に職人と言われるような世界では一人前になるまでにそれなりの時間を要し、やればやるだけうまくなるといった数や経験を必要とされるものです。 初心者としてその世界に飛び込まれたpaparaさんにとっては、いきなり完璧を求められるのはとてもつらいことだと思います。 その一方で、その働きの対価としてお給料が発生するという雇用関係を考えると、早く上達して完璧なものを生み出してほしいと考える雇用者側の考えも理解はできます。 ここに初心者とわかっていて雇用されているpaparaさんの焦りやプレッシャー、葛藤といったジレンマが生じる原因があるでしょう。
[やってみましょう!]
職人としてのアドバイスはその業界にいる方でないと難しいと思いますので、ここではpaparaさんの気の持ち方に少しでも参考になるようなことを書かせていただければと思います。 まず、「できている分もあるんだから、、、」という発言に対して、むしろ「できていると認められるものがやっと出てきたんだ!」と前向きに受け取りましょう。 確かに、そこに至るまでの苦労や努力を見てもらえていない、そこに労いや理解を示してもらえないのはつらいことかと思います。 しかし、その過程も決していい加減にやったわけではないことは、paparaさんご自身が一番よくわかっていらっしゃることでしょう。 上にも書いたように、何かを上達させていくというのには、ひたすら数をこなす、経験を積むことが必要です。 どんな天才と言われる方も、人一倍その鍛錬に時間をかけ、人より多くの経験を積んだからこそその領域に達することが出来たといわれています。 そういう意味では、初心者としてその世界に入られたpaparaさんに足りないのは経験なのかもしれません。 職場の人間関係がどのようなものかイメージすることが難しいですが、その過程で悩んだことや苦労することがあれば、まわりの方に相談してみるのもいいでしょう。 paparaさんが躓いているところを周りに見せる、わかってもらうというのは、paparaさんがその作業に真剣に取り組み、悩んでいるからこその相談だと受け止めてもらうこともできます。 まわりの人に聞くことで、paparaさんの上達の近道となるだけでなく、paparaさんの努力の過程をまわりに知ってもらうこともできるのです。
仕事というのはその成果が重要ではありますが、その過程でまわりの方と円滑に働くことができると結果は同じでも働く自分の感覚として気持ちのいいものですよね。 求められるレベルが高いというのはきっとそれだけ会社として良いものを作られているということだと思います。 初心者でもその会社に見込まれて採用されたという事実に自信を持ち、上達する過程も前向きに捉えてできることなら楽しみながら取り組んでいけるといいですね。 職場の人間関係でもお悩みのことがあれば、いつでもマインドカフェのカウンセラーがお話を伺いますので、お気軽にカウンセリングもご活用ください。 paparaさんが自信を取り戻し、今より少しでも前向きな気持ちでお仕事に取り組めることを応援しております☆