お話の詳細
対人関係
コーヒー豆_レベル._アイコン.いもパン
10日前
人の短所を見て、距離を取ってしまう。
家族との関係が悪かったため、苦手と感じると距離を取ってしまう。人との関係作りが苦手。 教員からも高校生の時に希望進路を邪魔されたり、学年単位でいじめられた事があるから基本的に人は信用してはいけないと考えている。 1度しか会わない、や仕事上のとか限定的な付き合いなら当たり障りなくできる(気はする)。 一番の友達はぬいぐるみ。仕事も着いてきてもらって、カバンの中からこっそり見守ってもらってる。一緒にお出かけしてぬい撮りがするのが楽しい。 私にとってはぬいぐるみが家族で、生身の家族よりよっぽど大切かも。気になったぬいぐるみはどんどんがお迎えしちゃうから家主がすみっコぐらし中。 でも毎日ぬいぐるみと一緒の生活はとっても穏やかで楽しいな。
トラウマ不安コンプレックス
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専門家プロフィール
滝 真樹子 さんの専門回答
7日前
安心できる対象があるって素敵なことですね
#トラウマ #対人関係 #メンタルヘルス
いもパンさん、はじめまして。臨床心理士・公認心理師の滝と申します。苦手な相手との距離の取り方は、誰でも難しいですよね。そんな中でも、いもパンさんがぬいぐるみ達に囲まれて安心できる場所があるというのは、とても素敵なことだと思います。
[今回の悩み]
家族関係や高校時代の経験から、人との関係作りに苦手な面があるといういもパンさん。表面的な付き合いでは当たり障りなくできるものの、苦手だと感じる人とは距離を取ってしまうのですね。そんないもパンさんにとって家族にような存在なのが、ぬいぐるみ。一緒にいると安心でき、穏やかで楽しい時間を過ごせるようです。
[悩みの原因・分析]
投稿を読んで、イギリスの精神分析家であるウィニコットが提唱した「移行対象」という言葉を思い出しました。移行対象とは主に乳幼児期の子どもに対して使われる言葉なのですが、小さい子が母親との分離不安や外の世界へ出ていく時の不安な気持ちを軽減させるために、肌身離さず持ち歩くブランケットやタオルのような物を指します。移行対象には、子どもの情緒を安定させ、外的環境へ順応していくために重要な役割を果たしていると言われています。ぬいぐるみも、大切な移行対象としてよく登場します。
[やってみましょう!]
移行対象は「中間領域」とも呼ばれ、内の世界から外の世界へ出ていく際の中間において、懸け橋のような役割を果たしています。本来は母子密着の状態から少しずつ外的な環境へ子どもが出ていく際の安心材料として捉えられている概念ですが、いもパンさんは家族との関係が悪かったとのことで、幼少期に心の中で適切な安全基地を持てず、安心して対人関係の基礎を築くことができなかったのかもしれません。そして今、ぬいぐるみ達の存在が、厳しい現実社会でなんとか適応するための安心材料として、機能しているのですね。とても心強い存在です。 少し専門的な話になってしまいました。ややこしくなってしまって申し訳ありません。お伝えしたいことは、ぬいぐるみ達が日常生活の中で重要な役割を果たしており、いもパンさんの情緒の安定に繋がっているのであれば、何も不自然なことではなく、これからも上手にぬいぐるみ達とのお付き合いを続けていってほしいなということです。もしかしたら今後いもパンさんにとって大切な存在や、心から信頼できる人に出会った時、心の中でぬいぐるみの占める割合が多少変化することもあるかもしれません。でも、今のいもパンさんにとってぬいぐるみは厳しい現実世界を生きるための大切な支えとなっているのですよね。人は、安心できる存在があってこそ、苦手な対人関係にも徐々に立ち向かっていこうという姿勢を持つことができ、その積み重ねの中で自信をつけていくことができます。今は苦手な人とは距離を取ってしまうとのことですが、それはいもパンさんが心を守るために必要な方法ということです。心が壊れないように自分でうまく調整できているというのは、良いことだと思います。ぬいぐるみ達の支えによって、これから対人関係にも少しずつ自信をつけていき、苦手な人とも少しはやり取りをできる日が来るかもしれません。どうぞ無理をせず、自分なりのペースで対人関係を発展していけると良いですね。
対人関係の持ち方やその背景にあるご家族との関係について、一度じっくり考えてみたいということであれば、カウンセリングも効果的です。第三者に話して改めて振り返ってみることで、自分でも気付かなかったような視点が得られるということもあります。もしよろしければ、カウンセリングの利用も検討してみてくださいね。 今週末もぬい撮り、ぬい活、どうぞたくさん楽しんでください。