お話の詳細
キャリア・就職
ありーん
12日前
大学院に進学するか就職するか
心理学を学ぶ大学3年生です。公認心理師になるために大学院に進学するか、心理系の公務員や裁判所の心理職に就職するかで悩んでいます。 大学院にいって国家資格を取る(手に職を持つ)ほうが将来的に良いと思っています。しかし一方で、大学院に進むことは研究をするということにもなります。私は研究に全く興味がなく、大学院進学を資格獲得過程の1つとしか捉えていないため、院進に向いてないようにもかんじ、就職する方が良いのではないかとも思っています。 どうすればよいのでしょうか?
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山路 和英 さんの専門回答
9日前
公認心理師への道と自分らしい選択
#キャリア #公認心理師 #大学院 #就職 #心理職
ありーんさん、心理学を学ぶ大学3年生で、将来のキャリアについて深く悩んでいらっしゃるのですね。公認心理師を目指す上で、大学院進学か、心理職への就職かで迷うお気持ち、とてもよく分かります。私も大学院に進学した経験がありますので、その経験も踏まえてアドバイスさせていただけたらと思います。
[今回の悩み]
ありーんさんは、心理学を学ぶ大学3年生で、公認心理師になるために大学院に進学するか、心理系の公務員や裁判所の心理職に就職するかで悩んでいます。国家資格である公認心理師を取得し、「手に職」をつけたいと考えていますが、大学院での研究には興味がなく、資格取得のためのステップとしか捉えられないため、自分は院進に向いていないのではないかと感じています。
[悩みの原因・分析]
ありーんさんの場合、公認心理師という資格取得への意欲と、大学院における「研究」という活動への興味の有無が、キャリア選択の大きな葛藤となっているようです。公認心理師になるためのルートは大学院だけではないため、この葛藤は非常に現実的な問題と言えます。 また、大学院に進学する多くの方々は、特定のテーマへの研究意欲や、より深い専門性を追求したいというモチベーションを持っています。そのため、研究に興味がないと感じるありーんさんが、「自分は院進に向いてない」と感じるのは自然なことです。しかし、公認心理師養成に力を入れている大学院では、臨床実践や実習に重きを置いているところもあります。
[やってみましょう!]
ありーんさんの状況を考えると、いきなり「これだ!」という答えを出すのは難しいかもしれません。いくつかの選択肢を探りながら、ご自身に合った道を見つけていくことをお勧めします。 1.情報収集を徹底する: ・公認心理師の取得ルートの再確認: 公認心理師の資格取得には、大学院ルートの他に、指定された実務経験を積むルートもあります。どのような施設が実務経験に算定されるのか、具体的な求人状況はどうなっているのかなど、情報を集めてみましょう。実務経験を積める職場は限られているという現実も踏まえ、慎重に検討することが大切です。 ・大学院の特色を調べる: すべての大学院が研究一辺倒ではありません。公認心理師の養成に力を入れている大学院では、臨床実習の機会が豊富で、実践的な学びができるところもあります。指導教員の研究テーマや、その大学院が臨床と研究のどちらに重きを置いているのかを調べてみましょう。今在籍している大学院にこだわる必要はありません。 ・公務員心理職の情報を集める: 心理系の公務員や裁判所の心理職など、就職先の仕事内容や求められるスキル、採用試験の傾向などを具体的に調べてみましょう。 2.キャリアの選択肢を複数持つ: ・まずは公務員心理職を目指す: 資格取得が最大の目的で、かつ研究に興味がないのであれば、まずは公務員系の心理職の試験を受験してみるのはどうでしょうか。もし採用されれば、実務経験を積みながら安定した収入を得ることができます。そこで働きながら、将来的に公認心理師の資格取得を再度検討しても良いでしょう。 ・関連領域への就職と再進学の検討: 公認心理師の資格に直結しなくとも、心理学の知識が活かせる近接領域の仕事に就職するのも一つの手です。社会人になってから「やはり公認心理師になりたい」と感じたときに、改めて大学院への進学を考えることも可能です。大学院は社会人を受け入れているところも多く、費用面をクリアできれば、現役にこだわる必要はありません。 3.大学院進学のメリット・デメリットを再評価する: ・研究へのモチベーション: もし大学院に進学するのであれば、研究への興味が低いままだと、多忙な研究や実習の過程で苦痛を感じ、卒業や就職に繋がらないリスクもあります。この点を冷静に評価しましょう。 ・人脈とキャリアの幅: 大学院に進学すると、教員や同期生との人脈ができます。私自身の経験からも、この人脈は卒業後のキャリアにおいて非常にプラスに働くことが多く、同じ職場で働いたり、今でも連絡を取り合ったりする仲間ができるのは、かけがえのない経験となります。また、仕事の内容は同じでも、大学院で研究に没頭した経験は、経歴や考え方に深みを与えると実感しています。
ありーんさんは大学3年生で、まだ時間はあります。焦らず、ご自身の気持ちと向き合い、様々な情報を収集することが、今できる一番大切なことです。 この相談を通して、ご自身のキャリアに対する漠然とした不安が少しでも明確になり、具体的な行動への一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。公認心理師を目指す道は一つではありません。ご自身にとって最も納得のいく、そして心身の健康を保てる選択ができるよう、応援しています。