さくたんさんは、彼との時間を大切に思う一方で、元カノのことがふと頭に浮かんだり、離れているときに強い不安を感じてしまうことがあるんですね。家庭の中でつらい経験をされたこともあり、誰かを信じることが難しくなってしまった今、「迷惑をかけたくない」「嫌われたくない」と自分を抑えてしまって、心がとても疲れているのではないかと思いました。

さくたんさんが感じている「不安」は、単なるわがままや依存心ではなく、過去のつらい経験によってできた“心の傷あと”が関係している可能性があります。 幼い頃に信じていた大人（お父さん）からの裏切りのような出来事は、心に深く残りやすく、大人になってからの人間関係にも影響を及ぼします。特に恋愛は、心が近づく分だけ「また裏切られたらどうしよう」という恐れも一緒に出てきてしまうことがあるんです。 また、こうした不安の背景には「愛着スタイル」と呼ばれる、幼少期の人間関係からくる心のパターンがあることも。たとえば、安心感を得たい気持ちが強かったり、相手のちょっとした態度の変化がとても大きく感じられたり…。それは「誰かとちゃんとつながっていたい」という、さくたんさんの人を大切に思う力の裏返しです。 彼がさくたんさんの不安に寄り添ってくれていることも、本当に素敵なことです。でも、「それでも不安になる自分」を責めてしまうと、ますます苦しくなってしまいますよね。

まず最初にお伝えしたいのは、「不安になってしまうこと＝悪いこと」ではない、ということです。不安になってもいいんです。それだけ誰かを本気で大切に思っている証拠だから。 ただ、その不安にひとりで振り回されないために、カウンセリングを使って「心のクセ」や「不安の出どころ」を少しずつ整理していくのはとてもおすすめです。カウンセラーと一緒に、自分の気持ちの奥を丁寧に見つめていくと、「どうしてこんなふうに感じるのか」が少しずつわかってきて、不安との付き合い方がやわらかくなっていきますよ。 それと同時に、日常でもこんなことを試してみてください。 • 「不安＝悪いこと」と考えるのではなく、「私は安心したいんだな」と、今の気持ちにやさしく名前をつけてあげること • 不安になったとき、「不安だからこそ、ちゃんと向き合おうとしているんだ」と自分を褒めてあげること • 彼に伝えるときは、「責める」のではなく、「自分の気持ちを共有する」スタンスで。「○○してくれて嬉しかった、でもときどきまだ不安になっちゃうんだ」など、自分の中にある“ありがとう”と“不安”をセットで伝えると、お互いにやさしくなれますよ

さくたんさんは、ちゃんと相手のことを思いやれていて、今までもたくさん頑張ってきたんだと思います。だからこそ、ここからは「自分の気持ち」にももっとやさしくなって良いのです。 ひとりでがんばらなくて大丈夫。気持ちを丁寧に見つめたり、どうしてこんな不安が出てくるのかを少しずつ理解していくことで、心はちゃんと変わっていきます。 カウンセリングは、そうした“心の扱い方”を一緒に練習していける場所です。必要なときは、遠慮なく頼ってくださいね。 これからも、さくたんさんが安心して人を愛せるような毎日を応援しています。