お話の詳細
家族関係
コーヒー豆_レベル._アイコン.ポケット
3ヶ月前
祖母の認知症を受け入れられない
受け入れなければと思うのですが上手くいきません。 介護をしてくれている叔母からの愚痴や報告(電話などで祖母の状態を教えてくれます)も、正直聞きたくないと思ってしまい、祖母に関する会話自体を避けているという状態です。 受け入れて、今より進行してしまう前に沢山一緒に過ごして、楽しませてあげたいと思うのに、会うと毎回ショックを受けてしまって祖母の家から足が遠のいてしまいます。 それでも回数は少ないながら会いに行ってはいますが、やっぱりショックで毎日泣いてしまう。 どうすれば受け入れて祖母に向き合えますか?
不安
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専門家プロフィール
佐藤 真紀 さんの専門回答
20日前
要介護状態の祖母に対する葛藤
#不安 #自己嫌悪 #ストレス
ポケットさん、はじめまして。 公認心理師・カウンセラーの佐藤真紀と申します。 このたびは、ご家族への深い思いや、心の葛藤について、とても丁寧に言葉を尽くしてくださりありがとうございます。 文章から、ポケットさんがどれだけお祖母さまを大切に思っているか、そしてそれゆえに感じている苦しみがひしひしと伝わってきました。
[今回の悩み]
現在、介護をしてくれている叔母から祖母の状態についての報告や愚痴を聞くことが負担になっており、ご自身でも祖母との会話や面会を避けがちになっているとのこと。 「もっと一緒に過ごしてあげたい」「楽しませてあげたい」という想いがありながらも、祖母の変化を見るたびにショックを受け、毎日のように涙してしまう。 そんな自分自身にも戸惑いがあり、どうすれば心から受け入れて向き合えるのか分からず、苦しんでいらっしゃるのですね。
[悩みの原因・分析]
「受け入れたいのに、心がついてこない」この気持ちは、愛情の深い方だからこそ生まれるものです。 祖母の変化に直面するたびにショックを受けるのは自然な反応であり、決して「弱いから」「冷たいから」ではありません。 また、「聞きたくない」と感じる叔母からの報告も、今のポケットさん自身の心がもういっぱいいっぱいで、守ろうとする防衛反応のひとつだと考えられます。 本当は誰よりも祖母を大切に思っているのに、それと同時に「失いたくない」「変わってほしくない」と強く思っているからこそ、現実を受け止めることがとてもつらくなってしまうのだとも考えられます。
[やってみましょう!]
まず大切なのは、「受け入れようと頑張る自分」に、少しやさしくなってあげることです。 受け入れるというのは、“悲しくなくなること”や“平気になること”ではありません。 泣いてしまうのも、苦しくなるのも、愛情があるからこそ。 「それでも会いに行こうとする自分」「できる範囲で関わろうとする自分」を、少しずつ認めていくことが、結果として“心の準備”や“向き合う力”を育ててくれます。 また、叔母からの報告については、ご自身の心に余裕のあるときだけ受け取るようにしたり、「今は少ししんどいので、また後で聞かせてください」と伝えることも、関係性を壊さずにご自身を守る一つの方法です。 介護や老いの現実は、決して一人で抱えるべきものではありません。 「泣いてはいけない」「弱音を吐いてはいけない」と自分に言い聞かせるよりも、「泣きながらでも、関わっていける」ことの方がずっと大切だったりします。
カウンセリングでは、祖母への愛情とショックのあいだで揺れるお気持ちに丁寧に寄り添い、安心して涙を流せる場所を提供できます。 ご自身の感情の波や「なぜこう感じてしまうのか」を言語化しながら、自分に優しくなっていくプロセスを一緒に歩んでいくことができると思います。 また、現実的にどのような距離感で祖母や叔母と関わっていくのか、心の健康を保ちながらできる関わり方の工夫や選択肢を、一緒に探すことも可能です。 「受け入れる」という一言に込められた重荷を少しでも軽くして、愛する人との時間を、ポケットさんのペースで育んでいけるようにカウンセリングを利用することもできます。