お話の詳細
家族関係
コーヒー豆_レベル._アイコン.あいうえおーーー
9ヶ月前
無職の父
地元に、無職になり半年経つ父がいます。 借金も多く助けられません。 父母それぞれから自殺を考えた、という話も聞かされました。 年明けには耐えかねた母は父と離婚し、父母共に精神的に不安定な状況です。現在母は実家に戻り、祖父祖母と暮らしています。 私は地元を離れ社会人4年目を迎えようとしています。定期的に連絡を取るようにしておりますが、常に2人を励ますことも辛く、父は仕事に就かず借金もあるため不安な日々です。 兄弟はおらず1人で考えることに疲れました。 私自身転職を考えており、正直家族のことばかり考えていられない状況でもあります。父同様私も考えが甘く怠惰な性格なので転職をしたいと思うのでは無いかとネガティブに考えてしまいます。(福利厚生がよい大手に勤めています) 転職して父同様に仕事が続かないのでは無いかと不安になります。 悶々とした日々の中、父母のことを考えると突然涙が出ます。離婚の直後はこれからの父の生活が不安で職場でも家でも涙が止まりませんでした。 考えても無駄、私自身人生を楽しむことが大切だと言い聞かせますが、根がネガティブである為切り替えられません。 今後どうしていくべきなのか、父のこと、自身のこと、わからなくなっています。
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専門家プロフィール
佐藤 真紀 さんの専門回答
4ヶ月前
無職の父への心配と自分の人生との葛藤
#家族問題 #バウンダリー #不安 #抑うつ #ストレス
あいうえおーーーさん、こんにちは。 公認心理師、カウンセラーの佐藤真紀と申します。 よろしくお願いいたします。 まず最初にお伝えしたいのは、「よくここまで1人で抱えて、踏ん張ってこられましたね」ということです。 仕事をしながら、離れて暮らす両親の心配をし続け、励まし続けようとする日々は、想像以上に心と体をすり減らすものだったと思います。 涙が止まらなかったという言葉の奥に、どれだけの無力感や罪悪感、そして深い愛情があるのか、しっかりと伝わってきました。
[今回の悩み]
無職で借金のある父、精神的に限界を感じ離婚した母、どちらも不安定な状況にあり、ひとりっ子である自分が両方の心配を背負っている。 励ますことにも疲れ、泣いてしまう日々。 自分も転職を考えているが、父と同じようにうまくいかなくなるのではないかと不安で、前に進むことができない。 自分の人生を大切にしなければと分かっていても、切り替えられず、どうしていいか分からない状態にある。
[悩みの原因・分析]
あいうえおーーーさんの抱えているつらさは、「共倒れになりそうな両親への心配」と「自分自身の人生への不安」が重なり合い、心の逃げ場がなくなっている状態と考えられます。 親の不安定さや離婚、自殺を示唆するような言葉にさらされることは、それだけで大きな心理的ストレスです。 特に一人っ子である場合、「私がなんとかしなきゃ」という無意識の責任感を抱え込みやすく、罪悪感や無力感が強まってしまいます。 さらに、本人が「父と同じように仕事が続かなくなるのでは」と自分自身に対して不信感を抱いている点も見逃せません。 これは“家族の物語の中に自分を位置づけてしまっている”心理状態で、自分の人生と家族の問題を分けて考えにくくなっているサインです。
[やってみましょう!]
▷ まずは「距離」をとることを自分に許す 親のことが心配でも、自分の生活と心の安全を最優先にして良いのです。 「連絡は定期的に取っている」「できる限りのことはしている」という事実だけでも、あいうえおーーーさんはもう十分すぎるほど頑張っています。 「今は私の生活を立て直す時間にする」と、優先順位を自分に戻して考える事を意識してみて下さい。 ▷ 「父と同じになるのでは」という不安は分けて考える 「転職したい」という気持ちは、“今の職場が自分に合っていない”“違う環境で力を試したい”という、自然な欲求から生まれたものかもしれません。 それなのに「父と同じようになるのでは」と結びつけてしまうのは、過剰な連想と言えるかもしれませんね。 あいうえおーーーさんの転職は、父の無職とは違います。 「私は今、ちゃんと考えて、自分の人生を選ぼうとしている」と捉えてみてください。 ▷ カウンセリングや支援機関を活用する ここまで1人で抱えてきたからこそ、今後は“分かち合える場”を持つことも大切です。 自治体や企業の相談窓口、EAP(従業員支援プログラム)などを利用できることもあります。 「誰かに話してもいい」と思えるだけで、心が軽くなる瞬間が訪れてくれると思います。
カウンセリングでは、次のような事ができると思います。 家族の問題と、自分の人生とを切り分けて整理する。 「自分の人生を生きることへの罪悪感」を解きほぐす。 転職への不安や、自己評価の低さを一緒に見つめる。 感情を言葉にして「泣きたい時は泣いていい」と自分を少しずつ許すことができるようになります。 こうした経過を通して、「私は私の人生を歩んでいい」という自信が少しずつ育っていくと思います。 あいうえおーーーさんの苦しさは、誰か(今回はお父さま)を愛し、大切に想っている証です。 けれど、自分を犠牲にしてまでも支えることが「本当のやさしさ」ではないはずです。 「私が生きていてくれることが、親にとっても支えになる」──そう考えて、どうかあいうえおーーーさん自身の生活と心を守ってください。 あいうえおーーーさんの人生には、まだたくさんの可能性があります。 一緒に、その希望の糸口を見つけていきましょう。