そらの青イロさんは、毒親と呼ばれるような環境で育ち、勉強や面接の場面でも常に親に監視され、一挙手一投足にダメ出しをされながら過ごしてきたとのこと。 その影響で「リラックスしているようにみせちゃいけない」という感覚が身体に染みついてしまった中、今では監視のない空間では自発的に勉強ができなくなってしまい、自分を「ダメ人間」と責めてしまうほど苦しんでおられるのですね。

この「緊張状態が抜けない」「監視されていないと行動できない」という反応は、親からの継続的な心理的コントロール（＝過干渉・否定・命令）によって、心と身体が戦闘モードで環境に適応してしまった結果とも言えます。 つまりこれはあなたの「甘え」ではなく、「トラウマ反応」です。 親の前では「ちゃんとしていなきゃ」「サボってると思われないようにしなきゃ」という刷り込みが、今でもあなたの行動を無意識に縛っているのです。 また、「監視されていないとできない」というのは、「見張られているという状態が、行動するときの通常環境だったこと」が根強く影響している証とも言えます。

まず大切なのは、「自分の反応は悪い癖ではなく、自分を守るための習慣だった」と理解してあげることです。 これを知るだけでも、心に少しスペースができます。 そして次のステップとしては、以下のようなことを少しずつ試してみてください ● 「監視されていない空間で行動を起こす練習」 ・ほんの5分でもいいので、「やらなければ」ではなく「今、やってもいいかも」と思える行動を自分で選ぶ （そして、簡単な行動から少しずつやってみる） ● トラウマの感情に気づく ・なぜそう思ったのか、その時どんな記憶が浮かんできたかを書き出す ・「その時の自分に、今声をかけるとしたら？」と問いかける （そして心の中で良いので、その声かけを自分にしてみる） ● 専門家とともに「親からの刷り込みをゆるめる」 トラウマ的な影響が強い場合は、カウンセラーとの対話で根本のパターンに向き合うことがとても助けになります。 「親と同じ言葉を自分にも使っていないか？」という視点も、一緒に見直していけます。

このような心の「縛り」は、無意識の中で自分を責める癖として根付きやすいものです。 でも、あなたが経験してきた「息苦しさ」や「リラックスできなかった過去」は、少しずつ癒されていくことが可能です。 カウンセリングでは、そらの青イロさんの人生を、もう一度「そらの青イロさんの手に取り戻す」プロセスをお手伝いできます。 どんな育ち方をしても、どんな過去があっても、「自分らしく選びなおせる力」は必ずあります。 そらの青イロさんが「自分をダメ人間だ」と責めることなく、「私はよく頑張ってきたんだ」と心から思える日が来ますように。