ウォッカさんは、推しや動物のような対象には心を動かされるけれど、現実の人に対しては「好き」という感情が分からなくなるのですね。 人から好意を向けられても、気持ち悪く感じてしまい、恋愛が長続きしない。 周囲の「恋愛が楽しい」「やっと付き合えた」といった話を聞いても、共感できず、自分との違いに戸惑っておられるのだと思います。

まず、恋愛感情の感じ方には人によってとても幅があります。 「誰かを好きになることが少ない」「性的なことに嫌悪感がある」「恋愛に興味が持てない」と感じる人は、実は少なくないんです。 これは単に「冷たい人」や「人間関係が苦手な人」ということではなく、心の安全を守るための反応や、生まれ持った気質や性の多様性に関わることもあるんです。 恋愛や性的なつながりを「汚い」と感じるのも、過去の経験や、無意識のうちに身についた防衛反応の一つかもしれません。 無理に「みんなのように好きにならなきゃ」と思う必要はなく、あなたの感じ方が“異常”というわけではありません。

今の段階で大切なのは、「好きが分からない自分」を否定せず、そのまま観察してあげることで十分かと思います。 恋愛感情を持たない人もいれば、性的な関わりを望まない人もいます。 それでも、人とのつながりを大切にしながら生きていくことは十分に可能です。 もし「人の好意が怖い」「触れられることが苦手」といった感覚が強くて生きづらさを感じるようなら、カウンセリングなどでその背景をゆっくり探っていくのも方法の一つではあります。 その中で、自分の心の「境界線」を見つけられると、ウォッカさんにとって安心できる関係の形が少しずつ見えてくるかもしれません。

カウンセリングでは、「恋愛が分からない」「他人の好意が怖い」といった繊細な感覚も、誰にも否定されることなく安心して話せます。 また、恋愛以外の「心が動く瞬間」を一緒に探していくことで、「自分は何を心地よく感じる人なのか」「どんな距離感が安心なのか」が少しずつ見えてきたりもします。 マインドカフェのカウンセリングは、恋愛や性に関する悩みも安心して話せる場でもあります。 「好きが分からない」という今の状態も、ウォッカさんが心を守るために生きてきた大切な形のひとつ。 焦らず、否定せず、自分のペースでその心を見つめていけるよう、私たちは寄り添っていきます。