最近気分の高低があり、何でもできると思う日があったと思ったら、急に気持ちが落ち込んでしまうこともあるという、限界ｶﾞｸｾｲさん。特に何か要因がある訳でもなく、病気かどうかも分からないけれど、落ちている時の胸の気持ち悪さが嫌だと感じていらっしゃるのですね。

躁うつ等の病気ではなかったとしても、多少の気分の上がり下がりがあるのは、一般的に見られる状態です。何でもできそう、いわゆる万能感といった気分の日があったと思ったら、急に気持ちが落ち込んでしまう日がある。コメントには、先生に相談して病院に行くよう勧められたものの、病気ではないし、と感じて受診はしていないとの追記がありました。病院受診の目安は、自分が困っているかどうかだと思います。病気の有無に関わらず何かしらの気になる点があってそれによって日常生活に支障が出ているようであれば、一つの受診の目安となります。そこまででもなければ、普段通りに過ごしていて構わないとは思いますが、現在の状況をどのように捉えていったら良いのか、少し考えてみましょう。

◎気分変調の背景にある、出来事を記録する 限界ｶﾞｸｾｲさんはお名前から想像すると、現在は学生さんでいらっしゃるのでしょうか。学校生活では、学業や人間関係など、日々様々なストレスがあることと思います。投稿には気分の変化に特に原因が見当たらないと書いてくださっていましたが、もしかしたら知らず知らずのうちにストレスをため込んでいて、それが気分の上がり下がりの原因となっているのかもしれません。一行日記やメモ等でも良いのでその日に起きた出来事を記録して、今の気分も一緒に書いておくと、後で見返した時に気分が落ちるパターンのようなものが見つかるかもしれません。要因が分かると、対処がしやすくなります。日記をつけることは気分の変化の要因を探る以外にも、自分の気持ちを振り返ったり、現在の状況を客観的に見ることができて現状の把握にも繋がります。ちょっとしたリラックス効果もありますので、無理のない範囲で試してみても良いかもしれません。 ◎ホルモンバランスによる変化 思春期以降、特に女性ですと、一か月のうちでホルモンバランスによる気分の変化が大きいという人も多いです。（こちらの投稿だけでは限界ｶﾞｸｾｲさんの性別は判断できませんので、仮定の話になってしまいますが…。）自分の月経周期をカレンダーに記録して、その日の気分を1～10で表すとどれ位か、数値化してみて、しばらく記録するというのも一つの方法です。何回かの月経周期を辿ってみると、それによる気分の変化の波が見えてくることもあります。そういった波があまりにも大きいようであれば、婦人科で相談して薬をもらうこともできます。月経周期を記録できるようなカレンダーは薬局でも売っていたり、アプリでも簡単にできたりしますので、もし良かったら試してみてくださいね。 ◎気分が落ちている時は無理をしない 先ほどもお伝えしたように、病気ではなくてもある程度の気分の波があるのは、普通のことです。何でもできそう！と思う日があったと思ったら急に気分が落ちて自信が無くなったり何もしたくなくなったりという日があるのも、時には自然な感情です。気分が落ちている時には無理をし過ぎず、今日はダメな日だな、と割り切って、ゆったりする時間を持ったり、やるべきことは後回しにしたりして、十分に休息を取ることも大切です。また、気分がうつっぽくなっている時には判断能力が落ちていることもありますので、転職や離婚など、重要な決定事項は後回しにしましょうとよく言われています。学生さんなのでそういった決断はまだないかもしれませんが、部活や人間関係等でも、気分の変動によって衝動的に辞めてしまったり関係を切ってしまったりという人もいます。大きな選択は気分が落ち着いてから、冷静に考えられる時まで一旦保留にしましょう。

勉強に、人間関係にと、普段気を張って頑張っている人ほど、落ちている時との落差が大きく辛くなってしまうという人も多いです。きっと限界ｶﾞｸｾｲさんもストレスフルな毎日の中、一生懸命頑張って毎日を送っているのだと思います。どうしても辛いなと感じた時には周りの人を頼ったり、しっかり休息を取ったりして、十分に自分を労わってあげてくださいね。あまりにも気分が不安定という時には、保護者の方にも相談して、専門機関に相談することも検討してみても良いかと思います。無理をし過ぎず、少しでも心穏やかに過ごせる日が多くなりますよう、陰ながら応援しています。