終活という言葉を祖母は言った。
私にとっての叔母に当たる自分の娘や、私にとっての母に当たる娘に、幼い頃の写真を配ったりしながら。
不思議な光景だなぁなんて見ていた私。
自分の人生を、自分で決めて生きていかなきゃいけない年齢にたどり着いた今は、どこかで「終活なんて言える年齢まで、生きていく気力もないし、そもそもどうなってるかなんてわからないし」と思ったりする。
まぁそれでもなんだかんだ生きていくんだろうなぁー、なーんて思ったりもするけど。
私は生まれつき身体障害者で、言うなれば、人より時間をかけて、みんなが当たり前にできることを、人並み以下まで習得してきた。
人は言う「年を取ればみんな同じだ」って。
同じなわけあるか!!と私は思う。
だってそうだろう?
人より時間をかけて人並みになれないどころか、人よりも早く出来なくなっていくんだから。
まるで寝たきりになったり
せっかく今、自分でできるようになったことをもっともっと失うのなら、そうなる前に、自分一人で旅立ちたい。
そんな思想が私にはある。